Samsungが、Android 16ベースのOne UI 8に関する内部テストの噂について公式にコメントした。One UI Betaチームのメンバーは、現在流れている情報の多くが「内部テスト用ビルド」であり、一般向けのものではないと説明している。
最近のリークによると、Galaxy S25シリーズ向けのOne UI 8テストがすでに進行している可能性があり、例年より早いリリースが期待されている。一方で、Samsungは正式な発表には至っておらず、開発の進捗については今後の動向を見守る必要がある。
SamsungがOne UI 8の内部テストについて公式にコメント その真意とは

SamsungのOne UI Betaチームが、One UI 8に関する噂について言及した。最近、Galaxy S25シリーズ向けの内部テストが始まったとの情報が拡散していたが、これに対しSamsungは「これらはあくまで内部向けのビルドであり、正式な発表には至っていない」と説明している。これにより、現段階では一般ユーザー向けのベータ版提供は予定されていないことが確認された。
この噂は、X(旧Twitter)上のリーク情報を基に広まったものだ。特に、SammyGuruの報道によると、インドでGalaxy Z Flip 6およびGalaxy Z Fold 6向けのOne UI 8テストが進行している可能性があるという。しかし、Samsungの公式コメントでは「現在、どのデバイスにも正式にリリースされていない」と明言されており、少なくとも外部向けのベータテストが行われているわけではないことがわかる。
Samsungがこのタイミングでコメントを発表した背景には、誤った情報が広まることを防ぐ意図もあると考えられる。新しいOSに関する情報が錯綜すると、ユーザーの期待や誤解を招く可能性があるため、開発の進捗については公式チャンネルを通じて確認するよう促している。
One UI 7の遅延がもたらす影響 One UI 8の早期展開の可能性
Samsungは現在、One UI 7の正式リリースに向けた準備を進めているが、すべての対応デバイスへの展開は4月までかかる見込みだ。これは当初の予定よりも遅れており、多くのユーザーがまだOne UI 7へのアップデートを受け取れていない状況にある。特に、4回目のベータ版が2月下旬にようやく公開されたことを考えると、開発のスケジュールは大幅に遅延しているといえる。
こうした状況の中、One UI 8の開発が例年より早い段階で進められている可能性が指摘されている。特に、Xのリーク情報によると、SamsungはOne UI 7.1や7.1.1といった中間アップデートを省略し、直接One UI 8に移行する可能性があるという。これが事実であれば、Samsungはソフトウェアアップデートのペースを加速させる意向を持っていると考えられる。
この背景には、GoogleのAndroid 16の開発スケジュールが影響している可能性がある。Android 16 Beta 2はすでに2月にPixel向けに公開されており、正式リリースは2025年第2四半期(Q2)に予定されている。Samsungがこれに歩調を合わせ、One UI 8の開発を前倒しすることで、新OSをいち早く提供しようとしている可能性は否定できない。
One UI 8のテストが示唆するSamsungの戦略 今後の展開は
One UI 8に関する内部テストの報道が相次ぐ中、Samsungの今後のソフトウェア戦略にも注目が集まる。これまでの流れを考えると、Samsungは新しいOSの開発を従来よりも早いペースで進めている可能性がある。One UI 7の遅延を挽回するために、One UI 8の開発を並行して進めているとすれば、今後のアップデート方針に変化が見られるかもしれない。
また、Samsungはこれまで、新OSのベータテストをフラッグシップモデルのGalaxy Sシリーズを中心に展開してきた。しかし、今回のリークではGalaxy Z Flip 6やGalaxy Z Fold 6といった折りたたみスマートフォンがテスト対象になっているとされており、これが事実であれば、Samsungが折りたたみデバイス向けの最適化をより重視していることがわかる。
ただし、現時点ではSamsungの公式発表がないため、今後の動向を見極める必要がある。One UI 8の一般向けベータ版の開始時期や、新機能の詳細については、今後の公式アナウンスを待つしかなさそうだ。Samsungがどのような形で次期OSを展開するのか、その動きが注目される。
Source:Android Central