Samsungの次期折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 7」に関するリーク情報が浮上した。最大の特徴は、メインカメラが従来の50MPから200MPへと大幅に強化される可能性がある点だ。これにより、ロスレスズームの向上や暗所撮影の品質向上が期待される。また、アンダーディスプレイカメラ(UDC)の解像度向上も報じられており、ビデオ通話や顔認証の精度が向上する可能性がある。
さらに、Snapdragon 8 Eliteを搭載し、最大1TBのストレージを備えるなど、全体的なスペックもハイエンド仕様となる見込みだ。一方で、超広角カメラや望遠カメラには大きな変更がないとも伝えられている。Galaxy Z Fold 7はGalaxy Z Flip 7とともに7月に発表予定であり、新たに廉価モデルのGalaxy Z Flip FEや、10インチ級の「トライフォールドスマホ」の登場にも期待が集まっている。
200MPカメラがもたらす圧倒的な進化とは

Galaxy Z Fold 7の最大の注目点は、50MPから200MPへのメインカメラの大幅なアップグレードである。現在、このクラスの高画素センサーを搭載するのは、SamsungのフラッグシップモデルであるGalaxy S25 Ultraなどに限られる。Z Foldシリーズでは初の200MPセンサーとなり、折りたたみスマホでも一眼レフ級の撮影が可能になると期待されている。
この高解像度センサーの強みは、ロスレスズームやピクセルビニングによる低照度撮影の向上にある。特に、複数のピクセルを統合して受光量を増やすことで、夜間撮影のノイズを抑え、よりクリアな写真が撮影できる可能性が高い。また、200MPの高精細画像を活かしたデジタルズームでは、光学ズームに匹敵するシャープな画像を実現できるとみられる。
一方で、200MPの高画素化はデータサイズの増大を招くため、Samsungがどのような処理技術を採用するかも鍵となる。特に、カメラアプリの処理速度や、ストレージ容量の圧迫などが懸念点として挙げられる。これらの課題に対して、Snapdragon 8 Eliteの新たな画像処理技術がどのように最適化されるかが、Z Fold 7のカメラ体験を左右するだろう。
進化するアンダーディスプレイカメラ その実用性は
Galaxy Z Fold 7では、アンダーディスプレイカメラ(UDC)の解像度向上が報じられている。現在のFold 6では、このカメラは主にビデオ通話や顔認証に使用されているが、画質の面では依然として課題が多い。特に、ディスプレイ下にカメラを隠す構造上、光の透過率が低下し、写真撮影には不向きとされていた。この点がどれだけ改善されるかが、Z Fold 7のUDCの評価を左右するポイントとなる。
UDCの解像度向上により、ビデオ通話時の映像品質は確実に向上すると考えられる。従来のZ Foldシリーズでは、ビデオ通話時の映像が粗く、暗所ではノイズが目立つことがあった。新しいUDCがより高精細になることで、通話相手の顔がよりクリアに映し出され、仕事やオンラインミーティングの用途でも活用しやすくなる可能性がある。
ただし、画質が向上しても、UDCが通常のセルフィーカメラに匹敵するクオリティになるかどうかは未知数である。Fold 7には、外部ディスプレイを利用すれば通常のメインカメラで自撮りが可能であり、UDCの価値はあくまで利便性にあるといえる。SamsungがどこまでUDCの品質を高められるかが、今後の折りたたみスマホのトレンドを左右するかもしれない。
7月発表のGalaxy Z Fold 7 どこまで進化を遂げるのか
Galaxy Z Fold 7は、Galaxy Z Flip 7とともに7月に発表される予定である。これに加えて、Samsungは新たなモデルとして「Galaxy Z Flip FE(Fan Edition)」を投入する可能性が報じられている。価格を抑えたFan Editionの追加は、折りたたみスマホ市場の拡大に向けた戦略の一環と考えられる。また、10インチ級の「トライフォールドスマホ」の登場も噂されており、Samsungが折りたたみスマホの多様化を進めていることが伺える。
Fold 7の基本スペックとしては、Snapdragon 8 Eliteを搭載し、最大1TBのストレージ、4,400mAhのバッテリーを備えるとされる。有線25W、ワイヤレス15Wの充電速度は前モデルと同様であり、バッテリー技術の大きな進化は見られない。一方で、21:9のアスペクト比を維持しつつ、ヒンジ構造の改良が施される可能性がある。これにより、折りたたみ時の耐久性向上や、画面の折り目の目立ちにくさが改善されるかもしれない。
カメラやディスプレイの進化に加え、Samsungがどこまでソフトウェア最適化を進めるかも重要なポイントとなる。折りたたみスマホの多くは、独自UIやマルチタスク機能が重要な要素であり、Fold 7ではさらなるUIの洗練が求められる。新たなカメラ機能や、折りたたみ特有の操作性がどこまで向上するのか、今後の発表に注目したい。
Source:HotHardware