Google Pixel 10のリークレンダリングが公開され、そのデザインがPixel 9とほぼ変わらないことが明らかになった。ボディの形状やカメラバンプ、ボタン配置までほぼ同一で、視覚的な差異は極めて少ない。
一方で、Pixel 10シリーズの筐体は若干のサイズアップが確認されている。Pixel 10とPixel 10 Proは前世代より0.1mm厚くなり、特にカメラバンプの出っ張りはPixel 9と同じ3.4mmのままだった。
Pixel 10のデザインはPixel 9とほぼ同じ レンダリング画像が示す変化の少なさ

Google Pixel 10シリーズのリークレンダリング画像が登場し、そのデザインがPixel 9シリーズと驚くほど類似していることが判明した。フラットなエッジ、楕円形のカメラバンプ、ボタン配置など、全体的な外観はほぼ変更がない。
一方、細部を確認するとわずかな違いも見受けられる。例えば、SIMトレイの位置がデバイス下部から上部に移動している点だ。これにより、下部には左右対称のスピーカーとマイクの開口部が配置された。また、Pixel 10の標準モデルにも望遠カメラが搭載される可能性があるが、見た目の違いとしてはそれほど大きな変化とは言えない。
Pixelシリーズはこれまでモデルごとにデザインが大きく変わることが多かったが、Pixel 10はPixel 9のデザインを踏襲する方向にシフトした。これを「一貫性の確立」と見るか、「変化の乏しさ」と捉えるかは意見が分かれるところだ。特に外観の変化を期待していたユーザーにとっては、やや物足りなさを感じるかもしれない。
Pixel 10のサイズと厚み わずかな違いがもたらす影響
Android Headlinesの報道によると、Pixel 10シリーズのサイズはPixel 9シリーズとほぼ同じながら、わずかに大型化していることが分かっている。特に厚みの面では、Pixel 10とPixel 10 Proがカメラバンプを除いた状態で8.6mmとなり、Pixel 9シリーズの8.5mmよりも0.1mm厚くなっている。
また、Pixel 10 Pro XLはPixel 9 Pro XLよりも若干高くなるとの情報もある。Pixel 9シリーズはすでに他の競合機種と比べて厚みがあることで知られていたが、新モデルではさらに増加することになる。たとえば、iPhone 16の厚さは7.8mm、Samsung Galaxy S25は7.2mmと、GoogleのPixel 10シリーズが他社のフラッグシップ機と比べて分厚いことが明らかだ。
厚みの増加はバッテリー持続時間の向上や内部設計の改善によるものかもしれないが、見た目や手に持った際の感触に影響を与える要素でもある。特に、より薄型で軽量なデバイスを求める層にとっては、この変化がマイナスに働く可能性もある。厚さのわずかな違いは日常使用でそこまで気にならないかもしれないが、競合機種と比較するとGoogleのアプローチが異なることが際立つ結果となった。
カメラバンプの厚さは変わらず Googleは改良を見送ったのか
Pixel 10シリーズにおいて、特に変化が見られない点としてカメラバンプの厚さが挙げられる。Pixel 9ではカメラバンプを含めたデバイスの厚みが12mmに達し、その出っ張りは3.4mmあった。この仕様はPixel 10でも維持されるようで、デザインの改善が見られないことに失望する声もある。
カメラの出っ張りは、デバイスを平らな面に置いた際の安定性に影響を与えるだけでなく、ケース装着時の使い勝手にも関わる要素だ。特にPixel 9シリーズでは、机の上に置いた際に端末が傾きやすいという不満も一部のユーザーから寄せられていた。Googleがこの問題を解決せず、Pixel 10でも同じデザインを採用するという点は、意図的な判断だったのか、それとも優先度の低い問題とみなされたのかは定かではない。
スマートフォン市場では、競合他社がカメラ性能を維持しながら筐体の薄型化を進めている中で、Googleのこの選択は際立つ。もしPixel 10シリーズが大幅なカメラ性能向上を果たしているならば、カメラバンプの厚みを維持することに合理性があるのかもしれない。しかし、デザイン面での改善を求めていた層にとっては、Pixel 10がPixel 9とほぼ変わらない仕様であることに落胆する向きもあるだろう。
Source:Android Police