Xiaomiは、中国市場で最新のトランシーバー「Walkie-Talkie 3 Chat Edition」を発表した。本機は、前モデル「Mini 4G Walkie-Talkie」の後継機で、コンパクトながらも1~5kmの通信範囲と120時間の待機時間を実現。携帯電話ネットワークなしでも広範囲の通信が可能で、アウトドアや緊急時の使用に適している。
また、16チャンネルの同期機能や「エア・トゥ・エア」コピー機能を備え、複数台でのスムーズな通信設定が可能。Xiaomiのアプリと連携すれば、より柔軟な周波数調整も行える。さらに、Type-Cポートを搭載し、充電とヘッドフォンジャックの兼用が可能。耐久性の高いボディと広範囲の動作温度に対応し、屋内外問わず幅広いシーンで活躍するだろう。
5kmの通信範囲と120時間の待機時間を実現したXiaomiの最新トランシーバー

Xiaomiの「Walkie-Talkie 3 Chat Edition」は、従来モデルから大幅に進化したスペックを誇る。430~440MHzのUHFアマチュアバンドに対応し、3Wの送信出力で最大5kmの通信範囲を実現。携帯電話ネットワークが不要なため、アウトドアや災害時の通信手段として活用できる。さらに、ショッピングモールのような障害物の多い環境でも最大10,000㎡の範囲をカバーする設計となっている。
バッテリー性能も注目すべきポイントだ。2,000mAhのバッテリーを搭載し、連続使用で約10時間、待機時間は驚異の120時間を実現。長時間の使用が求められるシーンでも安心して利用できる。また、充電ポートには汎用性の高いType-Cを採用し、5V/1Aの入力で手軽に充電可能だ。このポートはヘッドフォンジャックとしても機能し、柔軟な使い方ができるのも特徴の一つである。
多機能な通信機能と直感的な操作性
本機は、トランシーバーとしての基本機能に加え、ユーザーの利便性を高める複数の通信機能を搭載している。16チャンネルの同期機能を備えており、複数のデバイス間でスムーズに周波数を合わせられる。「エア・トゥ・エア」コピー機能を利用すれば、無線通信を介して設定を他のデバイスへ簡単に複製可能。グループでの利用が多い場面で大きな利点となる。
さらに、Xiaomi IntercomアプリやMijiaアプリと連携することで、周波数のカスタマイズや調整が可能。従来のトランシーバーと異なり、スマートフォンを活用した柔軟な設定ができる点が魅力だ。本体の物理ノブやボタンも操作しやすく設計されており、音声フィードバックを活用することで、視認しづらい状況でも直感的な操作が可能となっている。
耐久性と幅広い使用環境に対応した設計
Xiaomiは、本機の耐久性にもこだわっている。ボディにはPC+ABSプラスチックを採用し、耐久性とグリップ感を両立。持ち運びやすさだけでなく、アウトドア環境での使用にも適した設計となっている。さらに、動作温度は-10℃~50℃、充電可能温度は5℃~40℃と、さまざまな環境での使用を想定した仕様となっている。
このような耐久性と機能性のバランスが、本機の大きな魅力といえる。携帯電話ネットワークが不要であることから、登山やキャンプなどのアウトドアシーンだけでなく、災害時の緊急通信手段としての活用も期待できる。高性能ながら手頃な価格設定であるため、初めてトランシーバーを利用する人にも適した製品といえるだろう。
Source:Gizmochina