Samsungの次期折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 7」は、シリーズ史上最大級のカメラアップグレードを遂げる可能性が浮上している。

最新の情報によれば、同デバイスには「Galaxy S25 Ultra」と同じ200MPカメラセンサーが採用される見込みで、従来の折りたたみスマホにおけるカメラ性能の課題を大きく改善する可能性がある。また、ディスプレイ下に配置されるインカメラの性能向上も期待されており、折りたたみスマホ特有のデザイン制約を克服する工夫が施されるとみられる。

200MPカメラ搭載で折りたたみスマホの常識が変わる

Samsung Galaxy Z Fold 7に搭載される可能性のある200MPカメラセンサーは、これまで折りたたみスマホの課題とされてきたカメラ性能の弱点を克服する一歩となるかもしれない。オランダの「Galaxy Club」の報道によると、同機種には「Galaxy S25 Ultra」と同じ200MPセンサーが採用される可能性があり、通常のスマートフォンに匹敵するカメラ性能を実現する可能性がある。

従来、折りたたみスマホはその特殊な構造のため、カメラのスペースが制限され、フラッグシップ機と比べて画質面で劣る傾向があった。しかし、200MPセンサーが搭載されることで、画像の細部まで鮮明に捉えることができ、折りたたみスマホでも妥協のないカメラ体験が可能になるかもしれない。また、サムスンの画像処理技術が進化していることを考えると、高画素センサーを活かした強力なズーム機能やノイズ低減技術にも期待が集まる。

ただし、カメラ性能が大幅に向上する一方で、200MPセンサーを活かしきるには高度な処理能力が必要となる。特に折りたたみスマホはヒンジ部分などの物理的制約があるため、熱処理やバッテリー消費といった点がどのように最適化されるかも注目すべきポイントとなるだろう。折りたたみスマホのカメラ性能向上は、多くのユーザーにとって魅力的な進化であることは間違いないが、実際の使用感やバッテリー持ちに影響を与えないかどうかも気になるところだ。

望遠カメラのバランスに懸念 AI技術の活用が鍵となるか

Galaxy Z Fold 7のカメラ性能向上が期待される一方で、搭載されるカメラ構成にはいくつかの懸念点もある。報道によると、Z Fold 7の望遠カメラは10MPのままとなり、メインカメラの200MPと比べて大きな解像度差が生じる可能性がある。このギャップにより、撮影時のカメラ切り替えがスムーズに行えない可能性が指摘されている。

特にズーム撮影の際、高解像度センサーを活かしたデジタルズームと10MP望遠カメラの光学ズームの使い分けが課題となる。サムスンはこれまで、AIを活用した「コンピュテーショナルフォトグラフィー」に力を入れてきたが、Galaxy Z Fold 7でもこの技術の最適化が鍵を握るだろう。AIによる画像補正やノイズリダクション技術が進化すれば、カメラ間の切り替え時の画質差を最小限に抑えることが可能になるかもしれない。

また、サムスンがGalaxy Sシリーズで採用している「AI超解像技術」をFoldシリーズにも導入すれば、ズーム時のディテール補完が強化される可能性がある。ただし、これらの技術がどこまで実用レベルに達するかは、実際の発表を待つ必要がある。AI技術の進化により、スマートフォンのカメラが従来のハードウェア性能を超えることができるのか、その進化の方向性にも注目が集まる。

7月発表の可能性 新型デバイスにも期待

Galaxy Z Fold 7の正式発表は2025年7月頃と予想されており、発売が近づくにつれさらなる情報が明らかになると考えられる。過去のモデルと同様、サムスンは折りたたみスマホの新モデルを夏に発表する傾向があるため、今回も同様のスケジュールになる可能性が高い。

また、Fold 7と同時に「Galaxy Z Flip 7」も登場する可能性があるだけでなく、サムスンは折りたたみスマホの新しい形態となる「トライフォールドスマホ」、通称「Galaxy G Fold」を発表するとの噂もある。これは、画面が3つ折りになることで、スマホとタブレットの境界をさらに曖昧にするデバイスとなる可能性がある。

さらに、折りたたみスマホ以外の新製品として、サムスンは骨伝導ヘッドフォンの発表も予定しているとの情報がある。これまでサムスンは、ワイヤレスイヤホン市場で「Galaxy Buds」シリーズを展開してきたが、骨伝導技術を採用した新デバイスの登場は、オーディオ市場に新たな選択肢をもたらすかもしれない。2025年の夏、サムスンの新製品群がどのような進化を遂げるのか、今後の情報にも引き続き注目したい。

Source:T3