ドージコイン(DOGE)は、イーロン・マスクの影響を受け続けてきたが、2025年に入り急落している。2024年のトランプ再選時には強気相場を形成し、一時0.47ドルまで上昇したものの、就任式以降は0.35ドルから0.17ドルへと51.43%下落した。

この暴落の背景には、マスクが政府の要職「政府効率化省(D.O.G.E.)」のトップに就任したことがあるとされる。この省の政策が市場に混乱をもたらし、特に政府支出削減策が不安材料となっている。また、テスラの株価も41.52%下落し、マスクの発言が資産価格に及ぼす影響は依然として大きい。

ドージコインはかつてマスクの発言で急騰したが、今や逆の影響を受けている。今後、D.O.G.E.の政策次第でDOGEの価格がさらに変動する可能性があるため、投資家は慎重な判断が求められる。


イーロン・マスクとドージコインの蜜月 ドージコイン市場の過去と現在

イーロン・マスクは2019年以降、ドージコイン(DOGE)の支持を公言し、その発言が価格変動に大きな影響を与えてきた。特に2021年には、マスクが「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」に出演したことを契機に、DOGEは史上最高値の0.7316ドルに到達した。このように、彼のツイートやメディア出演が市場のセンチメントを左右し、投資家の期待を煽ってきたことは明白である。

2024年には、ドナルド・トランプの大統領選再選に伴い、DOGEが再び高騰し、11月7日までに0.17ドルから0.47ドルへと174.12%の上昇を記録した。この期間、ドージコインの保有額が100万ドルを超える投資家の数も40%増加し、市場の強気姿勢が顕著であった。しかし、2025年のトランプ大統領就任後、DOGEは0.35ドルから0.17ドルへと51.43%下落し、かつての勢いは大きく削がれている。

この急落の背景には、マスクが新設された「政府効率化省(D.O.G.E.)」のトップに就任したことがあるとされる。市場は当初、彼の影響力が政府運営に及ぶことに期待を寄せていたが、実際には連邦職員の大量解雇などの政策が混乱を招き、経済全体の不安要因となっている。特に、核技術者の解雇問題や財政節約策の透明性が疑問視されており、ドージコインに対する投資家の信頼も揺らいでいる。

DOGEの暴落はマスクの影響か 政治と仮想通貨市場の関係

DOGEの急落には、イーロン・マスクが政府の一部となったことが関係しているとの見方が強い。彼がトップを務める政府効率化省(D.O.G.E.)は、連邦政府の支出削減を目的としているが、その政策は混乱を引き起こし、市場に不安をもたらしている。特に、政府職員の削減を進める中で、核技術者の解雇と再雇用が繰り返され、国家安全保障のリスクが指摘されている。この影響は、米国の経済政策全体への不信感につながり、仮想通貨市場のセンチメントを悪化させている可能性がある。

マスクはこれまで、ドージコインを支持する発言を続けてきたが、政府の立場に立ったことで市場との関係が変化した。彼の発言がもはや個人の影響力によるものではなく、政治的意図を持つものと解釈されるようになり、投資家の反応が従来とは異なっていることが示唆される。これまでDOGEは、彼のツイートによって上昇する傾向があったが、現在は彼の動向が逆に価格の下落要因となる局面が増えている。

また、ドージコインと並んでマスクが関与するテスラ(TSLA)も市場の影響を受けている。2025年1月20日のトランプ大統領就任以降、テスラの株価は41.52%下落し、3月14日時点で249.42ドルまで値を下げた。ドージコインとテスラ株の相関関係が強まる中、マスクの発言や政府での役割が市場にどのような影響を与え続けるのか、今後の動向が注視される。

投資家の警戒感高まる 今後のドージコイン市場の行方

ドージコインは長年にわたりイーロン・マスクの影響を受け、彼の発言が市場の方向性を決定づける場面も多かった。しかし、2025年に入り、マスクの政府要職就任という新たな状況が生じたことで、市場の反応がこれまでと異なるものになっている。D.O.G.E.の政策が予想以上に混乱を招き、その影響が金融市場に波及していることが、投資家の不安を増幅させている。

仮想通貨市場全体のボラティリティが高まる中で、ドージコインはこれまでとは異なるリスクに直面している。かつてはミームコインとしての特性が投機的な資金を引き寄せていたが、現在はマスクの政府関与が投資家の判断基準に影響を与えている。この変化が今後も続くのか、それともマスクが市場に対して新たなポジティブな影響をもたらすのかは未知数である。

ドージコインの価格動向は、D.O.G.E.の政策進行やマスクの発言次第で大きく変動する可能性がある。特に、政府の支出削減策が市場にどのような影響を与え続けるのか、またテスラ株との相関関係が今後も維持されるのかが注目される。投資家にとっては、過去のパターンにとらわれず、より広範な要因を考慮した上で慎重な判断を下す必要がある。

Source: Finbold