Microsoftは、Windows 11のゲームパッドキーボードを「リリースプレビューチャネル」で再びテスト配信した。この機能は、昨年10月に一度導入されたものの、一時的に無効化されていた。しかし今回、Build 22631.5116のアップデートにより再び利用可能となった。
ゲームパッドキーボードは、コントローラーでの文字入力を容易にするもので、Xボタンをバックスペース、Yボタンをスペースバーに割り当てるなど、直感的な操作が可能。キーは縦に配置され、コンパクトなデバイス向けに最適化されている。
この復活のタイミングは、MicrosoftがASUSと提携し、Xboxの携帯ゲーム機を開発しているという報道とも重なる。Windows 11がこの分野での最適化を進める中、ゲームパッドキーボードの再導入は、携帯ゲーム機向けOSの進化を示唆するものといえる。
Windows 11のゲームパッドキーボードが復活 コントローラー操作を強化する新機能

Windows 11の最新ビルド22631.5116では、ゲームパッドキーボードが再びテスト配信された。この機能は、ゲームコントローラーでの文字入力を容易にするものであり、特に携帯型デバイスとの相性が良い。キーが縦に並び、Xボタンをバックスペース、Yボタンをスペースバーに割り当てるなど、直感的な操作が可能になっている。
この機能自体は完全に新しいものではなく、昨年10月にWindows Insider向けに導入された経緯がある。しかし、当時は一時的に無効化されており、今回のアップデートで再び提供される形となった。これにより、携帯型Windowsデバイスでのゲームプレイ時に、キーボードを開くことなく簡単にテキスト入力ができるようになる。
ゲームパッドキーボードの導入は、PCゲームを快適に楽しむための一歩といえる。特に、デスクトップPCと異なり、画面タッチや物理キーボードを使いにくい小型デバイスにとっては、大きな利便性向上となる。Xboxコントローラーを活用した快適なUIが整うことで、PCゲーム環境はさらに進化していくだろう。
Xbox携帯ゲーム機の噂とMicrosoftの動き 連携強化の可能性
現在、MicrosoftがASUSと提携し、Xboxブランドの携帯ゲーム機を開発しているとの報道が出ている。ASUSは、ROG Allyシリーズで携帯型ゲーミングPC市場に参入し、一定の評価を得ている企業だ。この流れの中で、Microsoftの関与がどのような形で進むのかが注目される。
携帯型ゲーミングPCは、Steam DeckやROG Allyなどが市場を牽引しているが、Microsoftはこの分野で大きく後れを取っている。Windows 11の最適化は進んでいるものの、依然としてタッチ操作やコントローラー入力との親和性が課題となっていた。今回のゲームパッドキーボード復活は、そうした問題を解決するための布石とも考えられる。
今後、Xboxブランドの携帯ゲーム機が登場すれば、Windows 11がよりコンソールライクなUIを備える可能性がある。PC向けOSとしてのWindowsが、コンシューマー向けデバイスに最適化されていくことで、ゲーム体験がどのように変化するのか、今後の展開に期待が集まる。
Microsoftの最適化戦略 小型デバイス向けのWindows 11改良は進むのか
Windows 11は、デスクトップPC向けに設計されているが、近年は小型デバイスへの対応を強化する動きが見られる。今回のゲームパッドキーボードの復活は、その一環といえる。タスクマネージャーの改善や、設定画面の改良など、最新のビルドでは多くのアップデートが含まれており、Windowsがより柔軟なデバイス対応を進めていることがわかる。
MicrosoftがASUSと提携し、携帯型デバイスの開発に関与するとなれば、Windows 11のUIや操作性もより最適化される可能性がある。タッチキーボードやコントローラー操作の強化は、ゲームだけでなく、モバイル環境での作業やコミュニケーションの利便性向上にもつながる。
ただし、現在のWindows 11は、まだ完全に携帯型ゲーミングPC向けのOSとは言い難い。バッテリー消費や最適化不足といった課題も残る。今後、Microsoftがどこまでモバイルデバイス向けの改良を進めるのか、今回のゲームパッドキーボードの復活がその試金石となるだろう。
Source:Windows Central