任天堂が2024年3月13日に申請した新特許により、Nintendo Switch 2がAIを活用したアップスケーリング技術を搭載する可能性が浮上した。特許文書には、ハンドヘルドモードにおいて540pの映像を1080pへ変換する例が示されており、NVIDIAのDLSSやAMDのFSRと類似した技術が採用される可能性がある。
Switch 2は従来モデルよりも大型のディスプレイや新型Joy-Conを備え、多くの既存タイトルと後方互換性を持つとされるが、特許内容からはバッテリー寿命やドックモードでの解像度向上の詳細は不明なままだ。
この技術が実装されれば、従来の携帯機における解像度の課題が克服される可能性があり、今後のNintendo Directでの正式発表が期待される。
AIによるアップスケーリングがSwitch 2にもたらす変化

任天堂が新たに申請した特許では、Nintendo Switch 2にAIを活用したアップスケーリング技術が搭載される可能性が示唆されている。特許文書には、低解像度の映像をより高精細に変換する仕組みが記されており、特にハンドヘルドモードでの視認性向上が期待される。この技術は、NVIDIAのDLSSやAMDのFSRと同様に、ニューラルネットワークを活用して画像を再構成し、高解像度化を実現するものと考えられる。
特許に記載された具体例では、540pの映像を1080pにアップスケールするプロセスが説明されている。これにより、ゲームの見た目を向上させつつ、システム負荷を軽減し、パフォーマンスの安定化が見込まれる。従来のSwitchでは携帯モード時の解像度が720pに制限されていたが、アップスケーリング技術が導入されれば、視覚的な向上が体感しやすくなる可能性がある。
ただし、この技術がすべてのゲームで適用されるかどうかは現時点では不明であり、どの程度のタイトルが最適化されるかは未知数だ。また、AIによる処理がバッテリー消費にどのような影響を与えるかについても、特許では具体的な説明はなされていない。今後の公式発表で、より詳細な情報が明らかになることが期待される。
Switch 2の後方互換性とアップスケーリングの関係
Nintendo Switch 2は、多くの物理・デジタル版のSwitchソフトと後方互換性を持つとされる。ただし、一部のタイトルは非対応となる可能性があるため、どのゲームがプレイできるのかは正式発表を待つ必要がある。また、後方互換機能を備えることで、過去のSwitchタイトルがAIによるアップスケーリング技術の恩恵を受けるかどうかも注目されるポイントとなる。
特許では、低解像度のゲーム映像をAI技術でより高精細に変換する仕組みが示されている。この技術が過去作にも適用されれば、従来のSwitchゲームがSwitch 2上でより美しく、快適なプレイ環境で楽しめる可能性がある。特に、グラフィックの向上が求められるタイトルや、テクスチャの粗さが目立つゲームでは、視覚的な変化が大きくなることが予想される。
一方で、すべての過去作が自動的にアップスケーリングの恩恵を受けるわけではない可能性もある。特許の記載内容から、任天堂が特定のタイトルに最適化を施す形になる可能性も考えられる。後方互換性の詳細やアップスケーリング機能の適用範囲については、4月2日に予定されているNintendo Directで明らかになると見られ、今後の続報が待たれる。
画質向上とパフォーマンスのバランスはどうなるか
AIを活用したアップスケーリング技術は、Nintendo Switch 2において大きな進化となる可能性がある。しかし、この技術がどの程度パフォーマンスに影響を与えるかは、依然として未知数だ。特許には、アップスケーリングの仕組みや具体的な解像度の変化についての記載があるものの、フレームレートや応答速度に関する詳細は明記されていない。
AIアップスケーリングのメリットは、見た目の向上とシステム負荷の軽減が両立する点にある。低解像度の映像をAIが補正することで、GPUの処理負担を抑えつつ、高精細な映像を実現できる可能性がある。一方で、処理負荷が増えることで、バッテリーの消費が増加する懸念もある。特に携帯モードでは、パフォーマンスと電力消費のバランスをどのように取るのかが注目されるポイントとなる。
また、Switch 2がドックモードでさらに高解像度の映像を出力できるかどうかについては、特許では明らかにされていない。テレビ接続時には、従来のSwitchが最大1080pの解像度に対応していたが、Switch 2ではそれ以上の画質向上が期待される。仮に4K出力が可能であれば、AIアップスケーリング技術と組み合わせることで、より鮮明な映像体験が実現する可能性もある。今後の正式発表で、詳細な仕様がどのように明かされるかが注目される。
Source:Game Rant