Appleが次世代iPhoneにおいて、アンダーディスプレイFace IDの導入を進めている可能性が浮上した。Bloombergのマーク・ガーマン氏によると、iPhone 18 ProまたはiPhone 19 Proで一部のセンサーを画面下に移動させ、Dynamic Islandを小型化する計画があるという。

これにより、画面の一体感が向上し、Androidフラッグシップ機に近いデザインへ進化する可能性がある。ディスプレイ専門家のロス・ヤング氏は、フルスクリーンデザインの導入は2026年以降になると予測しており、Appleの開発スケジュールにも影響を与えるとみられる。

また、かつてAppleは完全なポートレスiPhoneを計画していたが、EU規制の影響で断念したとされる。今後、USB-C対応と併せてどのような形で新技術を組み込むのか、Appleの次の一手が注目される。

iPhone 18 Proが採用する可能性のあるアンダーディスプレイFace IDの技術的背景

AppleはiPhoneのデザイン進化を継続的に推し進めており、その一環としてFace IDのアンダーディスプレイ化を模索している。現在のDynamic Islandは従来のノッチに比べてコンパクトになったが、センサー類が視認できる構造であるため、完全なフルスクリーン化には至っていない。Appleはこの制約を克服するため、ディスプレイ下にFace IDを埋め込む技術の開発を進めているとされる。

この技術の鍵を握るのが、ディスプレイ透過型赤外線センサーと特殊なピクセルアレイ技術である。SamsungやBOEといったディスプレイメーカーが既にアンダーディスプレイカメラを開発しており、Appleもこれらの技術を応用すると考えられる。ただし、従来のアンダーディスプレイカメラは画質の劣化が課題であり、Appleがどのように品質を維持するのかが注目される。

Appleはこのアプローチを段階的に進める可能性がある。まずはFace IDの一部をディスプレイ下に配置し、その後完全な埋め込みを目指すという形だ。実際、Bloombergの報道ではDynamic Islandの一部機能を画面下に移行する計画が示唆されており、完全なフルスクリーン化にはさらに数年かかる可能性がある。

iPhone 18 Proのデザイン刷新がもたらす市場への影響

iPhone 18 ProがアンダーディスプレイFace IDを採用することで、スマートフォン市場に与える影響は大きい。Appleは長年にわたり、ノッチやDynamic Islandをデザインの一部として打ち出してきたが、フルスクリーン化が実現すれば、競争が激化するAndroidフラッグシップ機と同様のビジュアルへと進化することになる。

特に、SamsungやXiaomiなどのメーカーはすでにアンダーディスプレイカメラ技術を搭載した端末を発表しており、Appleがこれに追随する形となる。iPhoneがこの技術を導入することで、市場全体のトレンドが加速し、他のメーカーもさらに洗練されたデザインを追求する可能性が高まる。

また、ユーザーの視点から見ても、ディスプレイの一体感が向上することで、没入感のある映像体験が得られるようになる。ただし、Appleがどの程度この技術を成熟させられるかが課題であり、もし画質や認証精度に問題が生じれば、従来のFace IDよりも使い勝手が低下する懸念もある。

こうしたリスクを克服しつつ、デザイン刷新を成功させられるかが、Appleの今後の競争力を左右するだろう。

ポートレスiPhoneの構想とEU規制による影響

Appleは長年にわたり、物理的なポートを排除したポートレスiPhoneの構想を持っていたとされる。特にiPhone 17 Airでは、完全ワイヤレス化を実現する計画があったものの、欧州連合(EU)の規制により断念せざるを得なかったという。

EUはモバイルデバイスの充電端子をUSB-Cに統一することを義務付けており、AppleのLightning廃止とUSB-C移行は、この規制の影響を受けた形となる。ポートレス化が実現すれば、iPhoneの耐水・耐塵性能はさらに向上し、デバイスの一体感も増すと考えられていた。

しかし、ワイヤレス充電の効率やデータ転送速度の課題、アクセサリの互換性など、解決すべき技術的問題が多かったことも、Appleが計画を見直す要因となった可能性がある。Appleが完全なポートレスデザインを今後どのように進めるかは不透明だが、MagSafeの充電技術を強化し、データ通信もワイヤレス化する方向へ進む可能性はある。

また、EU規制に適応しつつ、将来的にポートレスデバイスを導入するための新技術を模索していると考えられる。Appleの設計思想と外部規制がどのように折り合いをつけるのか、今後の動向が注目される。

Source:TechSpot