SamsungがOne UI 7の最新ベータ版を公開し、Galaxy S24およびS24+に「Samsung Log」機能を追加した。この機能は、従来Galaxy S24 Ultra向けに提供されていたが、今回のアップデートにより標準モデルでも利用可能となる。
Samsung Logは、映像のカラープロファイルをフラット化し、より多くの映像情報を保持できる録画モードで、カラーグレーディングの自由度を向上させる。これにより、映像の編集や調整の幅が広がる。さらに、今回のアップデートではバグ修正やクイックアクションメニューの改善、通知履歴の動作最適化なども含まれており、ユーザー体験の向上が期待される。
なお、Galaxy S23シリーズにはこの機能はまだ提供されておらず、今後の対応は未定である。Samsung Logの詳細な使い方については、設定方法やカラーグレーディング手順が公式ガイドに記載されているため、映像制作をより楽しみたいユーザーは確認しておくとよいだろう。
Samsung Logの追加でGalaxy S24シリーズの映像撮影が進化

One UI 7の最新ベータ版により、Galaxy S24およびS24+にも「Samsung Log」機能が追加された。これまでこの機能は最上位モデルであるGalaxy S24 Ultraのみに提供されていたが、標準モデルでも利用可能となったことで、映像撮影の自由度が大きく向上する。
Samsung Logは、映像のカラープロファイルをフラットにし、記録される情報量を増やすことで、カラーグレーディング時の調整幅を広げる技術だ。通常の動画モードと比較すると、より細かい色調整が可能になり、プロ仕様の映像編集にも適した形式となる。この機能はすでにGalaxy S25シリーズにも搭載されており、Samsungの最新スマートフォンにおける標準機能となる可能性が高い。
今回のベータ版ではSamsung Logの追加に加え、ロック画面の通知表示のバグ修正や、ウィジェットの透明度設定時のぼやけ問題など、多くの細かな修正も含まれている。特に通知履歴やメディア再生の改善は、日常的な使い勝手の向上につながるポイントだ。
Galaxy S24シリーズにおけるSamsung Logの活用方法
Samsung Logの導入により、Galaxy S24シリーズのカメラ性能が大きく拡張された。この機能は特に映像制作に関心のあるユーザーにとって重要な要素となるが、具体的にどのように活用できるのかを見ていこう。
Samsung Logを有効にすると、映像内のハイライトやシャドウの情報がより豊富に記録される。これにより、カラーグレーディング時に色調を極端に変更しても、ディテールを損なうことなく調整できる。特にHDR環境下では、標準モードに比べて白飛びや黒潰れが少なく、細部まで再現できるため、後処理の柔軟性が格段に向上する。
さらに、Samsung Logには露出モニター機能も搭載されており、撮影時に画面上でオーバーエクスポージャー(露出オーバー)部分を視認できる。これにより、撮影時に適切な露出を設定しやすくなり、後処理の手間を減らせるのも大きな利点だ。スマートフォンのギャラリーアプリでも簡易的なカラーグレーディングが可能であり、専門的な編集ソフトがなくてもSamsung Logの恩恵を受けられる仕様となっている。
Galaxy S23シリーズへの展開はあるのか
Galaxy S23シリーズにもOne UI 7のベータ版が提供されているが、現時点でSamsung Log機能は含まれていない。この機能がS23シリーズに追加されるかどうかは、公式発表がなく不明な状況だ。
Galaxy S23シリーズは依然として高性能なカメラシステムを備えており、多くのユーザーが利用しているモデルであるため、今後のアップデートでSamsung Logが導入される可能性も考えられる。ただし、Samsungがこの機能をどのモデルに提供するかは、ハードウェアの対応状況や戦略による部分が大きい。
Samsung Logはハードウェアによる処理能力を必要とするため、S24シリーズ以上の新しいISP(画像信号プロセッサ)が不可欠なのかもしれない。もしGalaxy S23シリーズがこの機能に対応できるなら、今後のベータ版で追加される可能性は十分にあるだろう。しかし、あくまで現時点では未定であり、今後の公式発表を待つ必要がある。
Source:GSMArena