Samsungは、Galaxy Z Fold 6への乗り換えを促進するために、旧モデルの下取り額を大幅に引き上げている。特に、2021年発売のGalaxy Z Fold 3が900ドルと高額評価され、最新モデルとの差額はわずか100ドルだ。
また、初代Galaxy Foldのユーザーでも300ドル、Galaxy Z Fold 2のユーザーは600ドルの下取り額が適用される。Galaxy Z Fold 6は、Snapdragon 8 Gen 3や高輝度AMOLEDディスプレイを搭載し、7回のOSアップデート保証が付くなど、長期利用を想定した仕様となっている。
Galaxy Z Fold 3の下取り評価が異例の高額 その背景とは

Samsungの下取りプログラムでは、通常、新しい世代のデバイスほど高額評価される傾向がある。しかし、今回のキャンペーンでは2021年発売のGalaxy Z Fold 3が900ドルという異例の価格で下取りされている。この額は最新のGalaxy Z Fold 5よりもわずか100ドル低いだけで、ほぼ最高値に近い。
この背景には、Galaxy Z Fold 3の性能や耐久性の高さが関係していると考えられる。Galaxy Z Foldシリーズの中でも、Z Fold 3は初めてSペン対応を実現し、ヒンジ部分の耐久性が向上したモデルである。そのため、Samsung側としてもリファービッシュ(再生品)市場での再販価値が高く、競争力のある価格で下取りを行っている可能性がある。
また、Galaxy Z Fold 3の利用者は折りたたみスマートフォンの初期導入層であり、こうしたユーザーが最新のGalaxy Z Fold 6に乗り換えやすいように、特別な価格設定がされているとも考えられる。初代Galaxy FoldやZ Fold 2と比較しても、この下取り価格の高さは異例であり、Samsungが本気で旧モデルのアップグレードを促していることがうかがえる。
初代Galaxy Foldユーザーも対象に 4世代前の端末の買い替え支援
Samsungは今回の下取りプログラムで、Galaxy Z Fold 6への移行を強く推奨している。その対象は最新モデルだけでなく、2019年に発売された初代Galaxy Foldのユーザーにも広がっている。古いデバイスであっても300ドルの下取り額が設定されており、長く使い続けたユーザーにとっては貴重な買い替え支援策となる。
初代Galaxy Foldは、折りたたみスマートフォンの先駆けとなったが、耐久性やディスプレイの強度に課題があったことも事実だ。これに対し、最新のGalaxy Z Fold 6は、薄型化と強化ガラスの採用による耐久性向上が図られており、ハードウェア面で大きく進化している。こうした改善点を考慮すると、Samsungが初代モデルのユーザーにも買い替えを促すのは納得の戦略といえる。
一方で、初代Galaxy Foldの下取り額は300ドルと、最新機種と比べると控えめな設定だ。これは、バッテリー劣化やソフトウェアアップデートの限界など、経年による性能低下を考慮したものだろう。とはいえ、折りたたみスマホを初期から使ってきたユーザーにとって、より完成度の高い最新モデルへの移行がしやすくなった点は大きなメリットだ。
Galaxy Z Fold 6の進化と長期利用の価値
Galaxy Z Fold 6は、下取りプログラムと並行して、ハードウェアとソフトウェアの両面で大幅に強化されている。Snapdragon 8 Gen 3を搭載し、パフォーマンスは飛躍的に向上。ディスプレイの最大輝度は2,600ニットに達し、屋外でも視認性が向上している。さらに、IP48規格の防塵・防水性能を備え、耐久性も強化された。
このモデルの最大の特徴は、7回のOSアップデート保証がついていることだ。Android 14を搭載して出荷されるが、SamsungはすでにOne UI 7のベータテストを実施しており、将来的には最新のAndroid OSを長期間にわたって利用できる。折りたたみスマホは価格が高いため、長く使えるかどうかは重要なポイントとなる。
こうしたスペック向上に加え、下取りプログラムが拡充されたことで、旧モデルからの買い替えがこれまで以上にしやすくなった。特に、長く折りたたみスマホを使い続けているユーザーにとっては、Galaxy Z Fold 6の耐久性向上やアップデート保証は、購入の大きな後押しとなるだろう。
Source:SamMobile