サムスンがExynos 2500の開発を中止し、次期フラッグシップ向けにExynos 2600へ移行する可能性が報じられた。Galaxy S25シリーズへの搭載が想定されていたExynos 2500だが、4nmプロセスの性能問題が影響したとみられる。

代わりに開発が進められるExynos 2600は、2nmプロセスの採用が有力視されており、性能向上と電力効率の改善が期待される。特にAMDと共同開発の新GPUや強化されたAI機能が注目されるポイントとなる。

Galaxy S26シリーズでの採用が見込まれるが、競合のSnapdragon 8 Gen 4との性能差が焦点となる。今後の正式発表に注目が集まる。

Exynos 2500が開発中止に至った理由とは

サムスンがExynos 2500の開発を中止した背景には、技術的な課題と市場競争の激化が影響している可能性がある。Exynos 2500は4nmプロセスを採用する予定だったが、電力効率や発熱の問題が解決されなかったとみられる。これまでのExynosシリーズでは、電力消費が多く発熱しやすいという課題が指摘されており、特にSnapdragonシリーズと比較してバッテリー持続時間やパフォーマンス面で劣勢に立たされることが多かった。

また、競合のQualcommはSnapdragon 8 Gen 4で大幅な性能向上を図ると予測されており、サムスンはExynos 2500のままでは対抗が難しいと判断した可能性がある。チップ製造の微細化競争も激しく、4nmプロセスのままでは市場での競争力が低下する恐れがあるため、サムスンはリソースをより先進的な技術に集中させる決断を下したのだろう。

さらに、サムスンは2025年以降のスマートフォン向けチップ戦略において、2nmプロセスの導入を目指している。Exynos 2500を中止し、Exynos 2600の開発を優先することで、より効率的なプロセス技術を確立し、将来的な競争力を確保しようとしていると考えられる。

Exynos 2600がもたらす進化 2nmプロセスの採用がカギ

Exynos 2600では、最新の2nmプロセスが採用される可能性が高い。現在主流となっている4nmや3nmに比べて、2nmプロセスは電力効率と処理性能の両方で優れた特性を持つとされている。この技術の進化によって、発熱を抑えつつも高性能なチップを実現できるため、従来のExynosシリーズで課題とされていた電力消費の問題が改善されるかもしれない。

また、Exynos 2600にはAMDと共同開発した新世代のGPUが搭載される可能性もある。サムスンは過去にRDNAベースのグラフィック技術を採用したExynosチップを投入しており、次世代モデルではさらなるパフォーマンス向上が期待される。特にモバイルゲームやグラフィック処理が求められる場面では、Snapdragonとの競争力を高める重要な要素となるだろう。

加えて、AI処理性能の向上も注目されるポイントだ。サムスンは近年、AI技術の強化に力を入れており、次世代ExynosではNPU(ニューラルプロセッシングユニット)が大幅に進化するとみられる。これにより、カメラの画像処理や音声アシスタントの精度向上など、日常的なスマートフォンの使い勝手がさらに向上する可能性がある。

Galaxy S26シリーズでの採用とSnapdragon 8 Gen 4との競争

Exynos 2600はGalaxy S26シリーズでの採用が見込まれているが、地域ごとのチップ構成がどのようになるかは不透明だ。サムスンはこれまで、地域によってExynos版とSnapdragon版を分けて展開してきたが、近年の傾向を見るとSnapdragon搭載モデルが増えている。今回のExynos 2600が、Snapdragon 8 Gen 4と同等以上の性能を発揮できるかが重要なポイントとなる。

Snapdragon 8 Gen 4は、TSMCの3nmプロセスを採用し、大幅なパフォーマンス向上が見込まれている。一方で、Exynos 2600が2nmプロセスを採用すれば、さらに微細化された先進技術となり、電力効率の面で優位に立つ可能性がある。特にバッテリー消費の削減や発熱の抑制が実現すれば、サムスンの自社製チップに対する評価も変わるかもしれない。

とはいえ、過去のExynosシリーズは発熱や処理能力のバラつきが指摘されてきたため、今回のExynos 2600がどこまで安定した性能を発揮できるかが焦点となる。もしExynos 2600が成功すれば、サムスンは再び自社チップの優位性を確立し、Snapdragon一強の状況を打破するきっかけとなるかもしれない。今後の正式発表に注目が集まる。

Source:Sammy Fans