ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが、ファストフード業界の有力銘柄であるドミノ・ピザ(NYSE: DPZ)への投資を拡大した。直近の四半期で同社の株式を大幅に買い増し、現在の保有比率は6.9%に達している。この動きは、同社の成長可能性と収益安定性に対するバフェットの確信を示しているといえる。

ドミノ・ピザは近年、米国内市場の売上成長が鈍化する一方、国際市場での拡大を加速させており、競争優位性を維持している。2024年末時点で21,000店舗を展開しており、マクドナルドの40,000店舗に迫る成長余地がある。さらに、過去10年間で130%の売上成長を達成しており、今後も堅調な成長が期待される。

また、株主還元の強化も同社の魅力の一つだ。配当の増額と自社株買いを継続し、過去10年間で発行済株式数を38%減少させた。株価は過去1年で20%下落し、P/Eレシオは過去平均を下回る25倍となっており、長期投資家にとっては割安な水準と考えられる。バフェットの手法に倣うなら、ドミノ・ピザは検討すべき銘柄の一つといえそうだ。

バークシャー・ハサウェイがドミノ・ピザへの投資を拡大した理由

バークシャー・ハサウェイは、近年ドミノ・ピザ(NYSE: DPZ)への投資を強化している。2024年末時点で同社の保有比率は6.9%に達し、これはバフェットの投資哲学に適合する企業としての評価が高まっていることを示している。ドミノ・ピザは、ファストフード業界のなかでも独自の成長戦略を持つ企業であり、投資家にとって魅力的な選択肢となっている。

同社の特徴の一つは、世界的な店舗網の拡大である。現在21,000店舗を展開しており、40,000店舗以上を展開するマクドナルドと比較すると、さらなる成長余地があることが分かる。また、ドミノ・ピザは、テクノロジーを活用した効率的なオペレーションにより、デリバリーとテイクアウトを主軸としたビジネスモデルを確立している。

この戦略は、外食支出が減少する厳しい経済環境においても競争力を維持する要因となっている。さらに、同社は配当と自社株買いを継続しており、株主への資本還元を重視する姿勢を貫いている。過去10年間で発行済株式数を38%減少させ、1株当たりの配当は470%増加した。

こうした安定した財務戦略は、長期投資家にとって魅力的な要素となり、バークシャー・ハサウェイがドミノ・ピザへの投資を強化した理由の一つと考えられる。

ドミノ・ピザの成長鈍化は懸念材料となるのか

ドミノ・ピザは2024年第4四半期の決算で、小売売上が前年同期比4.4%増加したことを発表した。しかし、第3四半期と比較すると成長の勢いは鈍化しており、特に米国内の既存店売上は0.4%の微増にとどまった。この成長鈍化を受け、投資家の間ではドミノ・ピザの成長戦略に対する懸念が広がり、株価は過去1年で20%下落している。

しかし、ファストフード業界全体を見渡すと、ドミノ・ピザは相対的に良好な業績を維持している。例えば、マクドナルドの米国内既存店売上は直近四半期で1.4%減少しており、業界全体が厳しい状況にあることがうかがえる。さらに、ドミノ・ピザは国際市場での成長が続いており、第4四半期の国際既存店売上は2.7%増加した。

この成長鈍化は一時的な要因に過ぎない可能性がある。米国の消費者の外食支出が減少傾向にあるなかで、ドミノ・ピザのような手頃な価格のレストランは、消費者の選択肢として引き続き強い需要が見込まれる。また、今後の新規店舗の拡大によって、ドミノ・ピザは長期的な成長を継続できる可能性が高いと考えられる。

割安な株価は長期投資の好機となるか

ドミノ・ピザの株価は2024年に入り下落傾向にあり、現在の株価収益率(P/Eレシオ)は25倍と、過去10年間の平均である33倍を下回っている。株価は過去最高値から25%下落しており、市場は同社の成長鈍化を懸念している状況にある。

しかし、同社の財務基盤は依然として強固であり、長期的な視点では割安な水準にあると考えられる。特に、自社株買いによる発行済株式数の減少は、1株当たりの利益(EPS)を押し上げる効果を持つ。これに加え、配当の増額が続けば、投資家にとって魅力的な資産となる可能性が高い。

ドミノ・ピザは、世界のピザ市場において圧倒的なブランド力を持ち、国際市場での拡大が続いている。今後、新規店舗の増加と利益率の向上が実現すれば、売上とEPSは持続的に成長すると考えられる。このため、現在の株価水準は、長期投資家にとって買いの好機となる可能性がある。

Source:The Motley Fool