MicrosoftはWindows 11のマウス設定を「設定」アプリに完全統合する動きを進めている。最新のWindows Server Build 26376では、「マウスのプロパティ」アプレットにあったすべての設定が移行されており、今後リリース予定のWindows 11バージョン24H2および23H3にも適用される可能性が高い。

この変更により、アクセシビリティ設定の「ポインター軌跡」「影」「ポインター画像のカスタマイズ」などが「設定」アプリ内で管理可能に。また、ボタン設定やホバー動作、クリックロック機能なども追加される。一方、従来のように一つのウィンドウで全設定をまとめて管理することはできず、設定が複数セクションに分散されているため、利便性の低下を懸念する声もある。

すでにWindows Serverで適用されていることから、Windows 11の今後のアップデートで正式に導入される可能性が高い。これにより、コントロールパネルの役割はさらに縮小し、最終的には完全廃止へと向かう流れが加速しそうだ。

マウス設定の完全移行が意味するもの – コントロールパネルの終焉が現実に

Microsoftは最新のWindows Server Build 26376で、従来「マウスのプロパティ」アプレットで管理されていた全設定を「設定」アプリに統合した。この変更は、Windows 11の今後のバージョン、特に24H2や23H3にも導入されると見られている。コントロールパネルの機能縮小は以前から進行していたが、今回の改変によってその動きがさらに加速する可能性が高い。

新たな「設定」アプリでは、ポインターのカスタマイズや影、軌跡の有無といった基本的なオプションに加え、ホバー動作やクリックロック機能などが設定可能となる。一方で、従来のように1つのウィンドウでタブを切り替えながら管理する方式ではなく、複数のセクションに設定が分散された。これは、Windows 11の全体的なデザイン方針に従った変更と考えられる。

これまで、Windowsの多くの設定は長らくコントロールパネルに集約されてきた。しかし、Windows 10以降、「設定」アプリへの移行が徐々に進められ、ついに今回のアップデートで、マウス設定の完全移行という大きな節目を迎えることとなった。今後、他のシステム設定も同様の統合が進み、コントロールパネルの存在自体が不要になる日が訪れる可能性もある。

設定の分散化が利便性に影響を及ぼすのか

新たな「設定」アプリでは、従来の「マウスのプロパティ」アプレットで1つのウィンドウにまとめられていたオプションが、アクセシビリティ設定やデバイス設定など複数のセクションに分割されている。これにより、特定の設定を探す際に手間がかかる可能性がある。例えば、ポインターのデザイン変更は「アクセシビリティ」にあり、スクロール方向の変更は「デバイス」に移された。

このような分散化は、システム全体の一貫性を持たせるというWindows 11のデザイン哲学に沿ったものと考えられる。実際、他の設定も同様に「設定」アプリ内で整理されており、視覚的には統一感がある。しかし、すべての設定が1つのウィンドウにまとめられていた以前の方式と比べ、操作に慣れていないユーザーにとっては、目的の設定を見つけるまでの手順が増えることになる。

また、新しいUIでは、ポインターのデザイン選択画面がグリッド形式になり、大きなアイコンで視認性が向上しているものの、詳細なカスタマイズを行うにはより多くの手順が必要になるケースもある。特に、過去のWindows環境に慣れ親しんだユーザーにとっては、新たな構造に順応するまでに時間がかかる可能性がある。今後のアップデートでは、この点をどのように改善するのかも注目される。

Windows 11の方向性と今後の展開

今回のマウス設定の変更は、Windows 11の全体的な方向性を示唆するものである。Microsoftは、従来のコントロールパネルを徐々に排除し、「設定」アプリへと完全移行させる計画を進めている。すでにネットワーク設定やディスプレイ設定など多くの項目が「設定」アプリへ移行しており、残るのは一部の高度なシステム設定に限られている。

この流れが続けば、将来的にはWindowsの設定管理がすべて「設定」アプリに統一され、従来のコントロールパネルは完全に廃止される可能性がある。一方で、コントロールパネルが提供していた一元管理の利便性を求める声も根強い。特に、プロフェッショナルユーザーやカスタマイズにこだわるユーザーにとって、細かい設定が分散している現在の仕様には改善の余地があると言える。

今後のWindows 11のアップデートでは、今回の変更がどのようにユーザーに受け入れられるのかが鍵となる。Microsoftはフィードバックをもとにさらなる改良を加える可能性があり、今後の調整次第では、統合された「設定」アプリが従来の利便性を超えるものになるかもしれない。

Source:ExtremeTech