MicrosoftはWindows Terminalの最新アップデートを公開し、プレビュー版と安定版の両方に多くの改善を加えた。特にプレビュー版1.23.10732.0では、マークモードの操作性が向上し、埋め込みハイパーリンク間をTabキーおよびShift+Tabキーで移動できるようになった。
加えて、ハイパーリンクの下線の修正やタブを閉じた際のクラッシュ問題の解決など、多くのバグ修正が行われた。また、タブやウィンドウを閉じる際のリソース管理の最適化や、ペインの可視性向上といった視認性に関する改善も適用された。
Windows Terminal 1.23の進化 埋め込みハイパーリンクの利便性向上

Windows Terminalのプレビュー版1.23.10732.0では、マークモードにおける埋め込みハイパーリンクの操作性が向上した。新たにTabキーおよびShift+Tabキーを用いたナビゲーションが可能となり、コマンドライン上のリンク間をスムーズに移動できるようになった。この改良により、マウスを使用せずに素早くリンクをたどることができるため、キーボード操作を重視するユーザーにとって利便性が増すだろう。
また、従来のマークモードでは、ハイパーリンクの選択が直感的でなく、誤操作が発生しやすいという課題があった。今回のアップデートではその点が見直され、タブキーによるリンク間移動が可能になったことで、より直感的な操作が実現された。加えて、マークモードのハイパーリンクの視認性も改善され、リンクの下線表示に関するバグも修正された。
この機能は特に開発者やシステム管理者にとって有用といえる。ターミナル環境では、ドキュメントの参照やエラーメッセージのリンクを辿る場面が多く、ショートカットキーによる素早い移動は作業効率を向上させる要因となる。今後もこうした利便性向上のアップデートが継続的に行われることが期待される。
バグ修正と安定性向上 操作性のストレスを軽減
今回のアップデートでは、多数のバグ修正が行われ、Windows Terminalの安定性が向上した。具体的には、ハイパーリンクの下線表示の修正、マウスレポートの位置調整、タブを素早く閉じた際のクラッシュ防止などが挙げられる。特に、タブの管理に関する問題は、頻繁に複数のタブを開閉するユーザーにとって重要な修正となる。
さらに、複数のウィンドウを開いた状態での「About(バージョン情報)」ダイアログの挙動が改善された。従来のバージョンでは、複数のウィンドウを使用する際に情報表示が不安定になることがあったが、今回の修正でよりスムーズな動作が期待できる。また、タブやウィンドウを閉じる際のリソース管理の最適化が行われ、動作がより軽快になった。
こうしたバグ修正の積み重ねは、日常的にWindows Terminalを使用するユーザーにとって大きなメリットとなる。ターミナルアプリは、シンプルな操作が求められるツールであるからこそ、不意のクラッシュや視認性の問題は作業効率を下げる要因となる。安定した動作と快適な操作性の実現に向けた今回の改善は、今後のバージョンアップにおいても重要なポイントとなるだろう。
安定版1.22の改善点 日本語翻訳の品質向上も実施
Windows Terminalの安定版1.22.10731.0では、主にバグ修正とConPTYシステムの改善が行われた。このアップデートでは、コンソールセッションの引き継ぎ時に発生するデッドロックの問題が解決され、安定したターミナル環境の構築が可能になった。ConPTYシステムでは、起動時のパイプ閉鎖の処理が適切に行われるよう調整され、不適切なレスポンスを受信した際のフリーズも防止されるようになった。
また、日本語翻訳の品質向上も図られており、より自然な表記が実現されている。従来のバージョンでは、一部の日本語訳に違和感があり、設定メニューやエラーメッセージの理解に手間取ることがあったが、今回の修正で改善が期待できる。日本語環境での快適な操作を求めるユーザーにとって、この点は大きなプラスとなる。
安定版の更新では、新機能の追加よりも、システムの堅牢性を高めることに重点が置かれる傾向にある。今回のアップデートでも、基本的な動作をより確実なものにするための修正が行われており、長期間にわたってWindows Terminalを利用するユーザーにとって信頼性の向上が実感できる内容となっている。
Source:ExtremeTech