HPは、新型ビジネスノートPC「EliteBook 6 G1」シリーズを発表した。このシリーズは、AI機能を強化した「AI PC」と、さらに高度なAI処理が可能な「次世代AI PC」に分類され、搭載されるプロセッサによって異なるパフォーマンスを提供する。

CPUにはIntel、AMD、Qualcommの最新チップが採用され、13.3インチ、14インチ、16インチの3種類のディスプレイサイズが選択可能。特にIntel版の16インチモデルは、GeForce RTX 3050の搭載が可能で、処理能力の向上が図られている。

多彩なCPUオプションと3サイズ展開 - HP EliteBook 6 G1のハードウェア構成

HPの新型ノートPC「EliteBook 6 G1」は、プロセッサの選択肢が幅広い点が特徴的である。Intel、AMD、Qualcommの3種類のチップが採用され、ユーザーの用途に応じた最適な構成を選ぶことが可能だ。Intel版「EliteBook 6 G1i」にはCore Ultra 5およびUltra 7が搭載され、AMD版「EliteBook 6 G1a」にはRyzen 5およびRyzen 7の200シリーズが採用されている。さらに、次世代AI PCとして位置づけられる「EliteBook 6 G1 CoPilot+」には、QualcommのSnapdragon X EliteやSnapdragon X Plusが搭載される。

ディスプレイサイズは13.3インチ、14インチ、16インチの3種類が用意されており、最大解像度は2560×1600ピクセルに対応。最上位構成では100% DCI-P3の色域カバー率を誇り、ビジュアルコンテンツを扱う用途にも適している。16インチモデルではGeForce RTX 3050の選択肢がある点も見逃せない。

ストレージは最大2TBのGen 4 SSD、メモリは最大64GBのDDR5-5600が搭載可能で、処理速度の向上に寄与している。Wi-Fi 7、Thunderbolt 4、HDMI 2.1などの最新のインターフェースも備わっており、高速通信と優れた拡張性を実現している。これらの構成は、日常的なビジネス用途はもちろん、クリエイティブな作業にも適したものとなっている。

AI PCと次世代AI PCの違い - HPが示す新たなカテゴリー

HPは、今回のEliteBook 6 G1シリーズを「AI PC」と「次世代AI PC」に分類している。この違いは、単なる性能差ではなく、AI処理の役割や用途に関わるものである。「AI PC」とされるIntelおよびAMDモデルは、従来のPCと同様にCPUやGPUを利用してAI処理を行う。一方、「次世代AI PC」とされるQualcommおよびAMDの一部モデルは、AI向けの専用チップを内蔵し、AI処理を強化している。

特にQualcommのSnapdragon X Eliteを搭載したモデルは、CoPilot+ WindowsラップトップとしてMicrosoftの最新AI機能に対応する。これにより、ローカルでのAI処理が可能になり、クラウドに依存しない高速なAIアシスタント機能の提供が期待される。また、バッテリー効率の向上も図られており、長時間の駆動が可能になる点もメリットだ。

一方で、現時点では「次世代AI PC」の真価がどこまで発揮されるのかは未知数である。AI機能をフルに活用できるアプリケーションがどれほど登場するかによって、これらのPCの価値は大きく変わるだろう。今後のソフトウェア対応が進めば、従来のPCとは一線を画す新たなユーザー体験が提供される可能性が高い。

EliteBook 6 G1が示す未来 - AI時代のPC選びはどう変わるのか

EliteBook 6 G1シリーズの発表は、AI機能を前提としたPC市場の変化を象徴するものと言える。従来のPCは、処理能力やディスプレイ品質、バッテリー駆動時間といった要素が選定基準だったが、今後はAI処理能力が重要な指標のひとつとなる可能性がある。

特にQualcommのSnapdragon X Eliteを搭載した次世代AI PCは、従来のPCとは異なるアプローチを採用している。バッテリー駆動時間を延ばしつつ、ローカルでのAI機能を活用することで、新たなユーザー体験を提供する。一方で、従来のIntelやAMDのCPUを搭載したモデルは、長年の互換性と実績があり、既存のアプリケーションをストレスなく利用できる強みがある。

今後、PCを選ぶ際には、単に処理性能だけでなく、AIの活用度合いやバッテリー効率などを考慮する必要が出てくるかもしれない。HPのEliteBook 6 G1シリーズは、その先駆けとして、PCの新たな選択基準を提示している。これからのPC市場は、AI技術の進化とともに、ますます多様化していくことになりそうだ。

Source:NotebookCheck