HPは2025年モデルのビジネスノートPCシリーズを刷新し、従来の「EliteBook 800」シリーズを「EliteBook 8」シリーズへと改称した。これに伴い、各モデルの名称が変更され、例えば「EliteBook 845 G11」は「EliteBook 8 G1a 14」となった。

新モデルでは修理のしやすさを重視し、交換可能なキーボードやモジュール化された構造を採用。Wi-Fi、SSD、WWANはM.2カードで交換可能になり、14インチ・16インチモデルではSO-DIMMスロットによるRAMのアップグレードにも対応する。一方で、軽量化よりも堅牢性や機能性を優先した設計となり、アルミニウムボディの採用によって重量は増加している。

さらに、2-in-1モデル「EliteBook 8 Flip G1i」には、新たに「ネストペン」が搭載され、紛失リスクの軽減を図っている。USB-Cポートの追加やバッテリー容量の増加など、細部の改良も施され、ビジネス用途に最適な仕様へと進化した。

名称変更と新設計 EliteBook 8シリーズの進化ポイント

HPは2025年のビジネスノートPCラインナップを刷新し、従来の「EliteBook 800」シリーズを「EliteBook 8」へと改称した。この変更により、各モデルの名称も統一され、「EliteBook 845 G11」は「EliteBook 8 G1a 14」となるなど、よりシンプルなネーミングへと移行している。

また、デザイン面でも大きな変更が加えられた。従来のEliteBookではキーボードがパームレストと一体化しており、交換には専門的な作業が必要だったが、新モデルでは独立設計となり、ユーザー自身でも交換が可能になった。加えて、USB-Aポートの削減により、USB-Cポートを両側に配置し、充電の柔軟性が向上している。

これらの改良は、持続可能性の向上と利便性の両立を狙ったものと考えられる。特にキーボードの交換が容易になったことで、長期利用を前提とした設計思想が反映されている。名称変更は一見シンプルな変更に見えるが、製品の整理とユーザーへのわかりやすさを重視した戦略の一環といえる。

CPUの多様化 IntelとAMDの選択肢が増加

新しいEliteBook 8シリーズでは、IntelとAMDの最新世代のCPUが採用され、選択肢がより広がった。たとえば、IntelのArrow Lake U15 / H28、Lunar Lake、AMDのKraken Point、Strix Point、Hawk Point Refreshが搭載され、モデルによって異なるパフォーマンス特性を持つ。

具体的には、IntelのLunar Lake搭載モデルでは、従来のRAMアップグレードが制限される一方で、より高性能な統合GPUが組み込まれる可能性がある。これに対し、AMDモデルではSO-DIMMスロットが用意されており、後からメモリの増設が可能な点がメリットとなる。ユーザーは、自分の用途に応じて柔軟に選択できるようになった。

これらのCPUの多様化は、エンタープライズ向けのニーズに対応しつつ、パフォーマンスを重視するユーザーにも訴求する狙いがある。特に、グラフィック性能や拡張性を考慮するならAMD、バッテリー効率や統合機能を重視するならIntelと、用途に応じた選択が可能になっている。

モジュール化と重量のバランス EliteBook 8の設計思想

HPは今回のEliteBook 8シリーズで、よりモジュール化された設計を採用し、修理やアップグレードのしやすさを強化した。特にWi-Fi、SSD、WWANモジュールがM.2カードとして交換可能になり、14インチ・16インチモデルではSO-DIMMスロットを2基搭載し、後からRAMの増設ができるようになった。一方で、Lunar Lakeモデルではこれらの拡張性が制限される仕様となっている。

しかし、このモジュール化を進める一方で、重量の面ではトレードオフが生じている。例えば、13インチモデルは1.3kg、14インチモデルは1.4kg、16インチモデルは1.7kgと、競合する軽量ノートに比べるとやや重めの設計だ。これは、カーボンファイバーやマグネシウムではなく、アルミニウムを採用しているためと考えられる。

ただし、この重量増加の代わりに、豊富な接続ポートや堅牢性が確保されている。5GやWi-Fi 7への対応、スマートカードリーダーやHDMI、USB-Aポートの維持など、ビジネスユースを強く意識した仕様となっている。軽量化よりも機能性や耐久性を優先した設計は、モバイルワークの環境に応じて評価が分かれるポイントといえる。

Source:NotebookCheck.net