HPはVictus 15のリフレッシュモデルを発表し、最新のCPUと過去のGPUを組み合わせた多様な構成を採用した。AMD、Intelの両プラットフォームにおいて複数世代のプロセッサが選択可能で、GPUにはRTX 50シリーズから過去世代のRTX 2050まで幅広いオプションを提供する。
ディスプレイは15.6インチFHD・144Hz、メモリはDDR4またはDDR5を搭載し、ストレージは512GBまたは1TB SSDを選択可能。ポート類も充実しており、価格は1,200ドル(約18万円)から。幅広い選択肢を持つ本モデルが、ゲーミングノート市場でどのように評価されるのか注目される。
多世代CPUとGPUの組み合わせ HP Victus 15の選択肢の多さはメリットか

HP Victus 15のリフレッシュモデルでは、AMDとIntelの複数世代のCPUがラインナップされている。AMDでは「Kraken Point」「Hawk Point Refresh」「Hawk Point」といった異なるアーキテクチャが混在し、Intelも「Raptor Lake Refresh」や「第14世代Raptor Lake」「Raptor Lake HX」など多様な選択肢を用意している。このような幅広いバリエーションは、ユーザーが用途に応じた最適な構成を選びやすいというメリットがある。
一方で、GPUもRTX 50シリーズからRTX 2050まで幅広く提供されている。特にNVIDIAの最新世代であるRTX 50シリーズは詳細が明らかになっていないが、RTX 4060やRTX 3050 Aなど、過去世代のGPUと混在した形で選択肢が提供されている。これにより、予算や性能要件に応じた柔軟な選択が可能だ。
ただし、こうした世代の異なるパーツを組み合わせることで、パフォーマンスの均一性が保たれるのかという懸念もある。最新のCPUと過去のGPUの組み合わせでは、CPUの性能を最大限に活かせない可能性がある。また、異なる世代の部品によって、冷却性能や消費電力の最適化が難しくなることも考えられる。これらの点を踏まえると、多様な構成はユーザーにとってメリットとなる反面、慎重な選択が求められるだろう。
ディスプレイとポート類 ゲーミングノートとしての実用性
HP Victus 15のディスプレイは、15.6インチのFHD(1920×1080)解像度で、リフレッシュレートは144Hzとなっている。このスペックは、一般的なゲーミングノートとしては十分な水準であり、競技系タイトルでも滑らかな描画を実現できる。最大輝度は300ニトと、室内での使用に適した明るさを確保しているが、屋外使用では反射の影響を受ける可能性がある点には注意が必要だ。
I/Oポートの構成も充実しており、USB-C(5Gbps、Power Delivery対応)、USB-A(5Gbps)が2基、RJ-45 Ethernetポート、HDMI 2.1ポート、3.5mmオーディオジャックが搭載されている。特にUSB-CがPower Deliveryに対応している点は、モバイル環境での充電オプションとして評価できる。一方で、最新のUSB4には対応していないため、高速データ転送や外付けGPUの活用を考えているユーザーにとっては物足りない部分かもしれない。
また、Victus 15のカラーバリエーションは「パフォーマンスブルー」「マイカシルバー」「パウダーピンク」の3色展開となっている。ゲーミングノートではブラックやレッドなどの派手なデザインが多い中で、シンプルで落ち着いた色合いが揃っている点は特徴的だ。実用性を重視した設計の中にも、デザインの選択肢を広げている点は、ユーザーの好みに応じたカスタマイズ性を高めていると言える。
価格設定とターゲット層 コストパフォーマンスは魅力か
HP Victus 15の価格は1,200ドル(約18万円)からとなっており、ゲーミングノートとしては比較的手の届きやすい価格帯に位置している。この価格設定でありながら、最新世代のCPUとRTX 50シリーズのGPUを選択できる点は、コストパフォーマンスの面で魅力的だ。
ただし、RTX 50シリーズの詳細が不明な点を考慮すると、実際のパフォーマンスが価格に見合うかどうかは慎重に判断する必要がある。また、RTX 2050のような旧世代のGPUが混在しているため、エントリーモデルを選ぶ場合は性能差を理解して選択することが重要だ。メモリ構成もDDR4-3200の16GBとDDR5-5600の24GBがあり、価格帯によって異なる仕様となるため、購入時に細かなスペックを確認することが求められる。
Victus 15は、ハイエンドゲーマー向けの超高性能モデルではなく、コストを抑えつつゲーミングやクリエイティブ作業をこなせるノートPCとしての立ち位置にある。そのため、最新ゲームを最高設定でプレイしたいユーザーよりも、価格と性能のバランスを重視するユーザーに適していると言えるだろう。カスタマイズ性が高いだけに、適切な構成を選ぶことでコストパフォーマンスを最大化できるかどうかが、このモデルの魅力を引き出す鍵となる。
Source:NotebookCheck