Samsungの次期折りたたみスマホ、Galaxy Z Flip 7とGalaxy Z Fold 7が中国の3C認証を通過した。これにより、両モデルの有線充電速度が25Wのままとなることが明らかになった。Zシリーズの充電仕様が最後に向上したのは2022年であり、それ以来進化がないことになる。
認証情報によると、Z Fold 7は前モデルと同じM13 OLEDディスプレイを採用しつつ、わずかに大型化する可能性がある。一方、Z Flip 7はエッジからエッジまでのカバーディスプレイを採用するとみられるが、充電性能に関しては据え置きとなる。
また、3C認証では充電器が同梱されないことも確認されている。さらに、SamsungはZ Flip 7およびZ Fold 7と同時に、トライフォールドスマホや廉価版Z Flip FEを発表する可能性があると報じられている。
充電速度は25Wのまま 進化が止まったZシリーズの現状

Samsungの次期折りたたみスマホ、Galaxy Z Flip 7とGalaxy Z Fold 7の充電速度は、前モデルと同じ25Wに据え置かれることが中国の3C認証で明らかになった。Zシリーズの充電性能が最後に向上したのは2022年であり、それ以降変化がない状況が続いている。
3C認証のデータによると、Galaxy Z Flip 7(SM-F7660)とGalaxy Z Fold 7(SM-F9660)は9V/2.77Aの充電プロファイルに対応している。これは25Wの充電速度に相当し、Z Flip 6およびZ Fold 6と同じ仕様だ。過去にはZ Flip 4の充電速度が15Wから25Wに引き上げられたが、それ以来Samsungの折りたたみスマホの充電仕様に変化は見られない。
他社が急速充電技術を積極的に進化させる中で、Samsungの戦略は異なっているようだ。例えば、中国メーカーの一部は120W以上の超高速充電を実現しており、30分以内でフル充電できるモデルもある。それに対し、Samsungは25Wという比較的控えめな速度を維持している。バッテリー寿命や発熱対策などの理由が考えられるが、充電速度の進化が止まっていることに不満を抱くユーザーも少なくないだろう。
充電器は同梱されず Samsungの戦略は変わらず
3C認証のデータでは、Galaxy Z Flip 7およびZ Fold 7に充電器が同梱されないことも確認された。Samsungは近年、環境負荷の低減を理由に充電器の同梱を取りやめており、新型折りたたみスマホもその方針を継続する形となる。
今回の認証データには、Samsung純正の25Wトラベル充電器(EP-TA800)が記載されていたが、これはあくまで別売りアクセサリーとしての扱いとなる。これにより、新モデルを購入した場合、別途充電器を用意する必要がある。ただし、前世代のGalaxy Zシリーズや他のSamsungスマホの充電器を持っていれば、そのまま使用することも可能だ。
Samsungが充電器を同梱しない理由として、環境負荷の軽減が挙げられる。Appleも同様の方針を取っており、業界全体としてこの流れが定着しつつある。ただし、ユーザーの立場から見ると、別途充電器を購入するコストや、充電規格の違いによる不便さが生じる可能性もある。特に25Wという仕様が変わらないため、急速充電を期待していたユーザーにとっては物足りなさを感じるかもしれない。
新型折りたたみスマホと共に登場するか トライフォールドやZ Flip FEの可能性
SamsungはGalaxy Z Flip 7とZ Fold 7と同時に、新たな折りたたみスマホを発表する可能性があると報じられている。その中でも注目されているのが、同社初となる「トライフォールド(3つ折り)」スマホと、廉価版の「Z Flip FE」だ。
トライフォールドスマホは、従来の折りたたみスマホよりもさらに多様な使い方ができる新しい形状として期待されている。特許情報などからも、Samsungがこの技術を開発していることは明らかになっており、実際の製品化が近づいている可能性がある。もし発表されれば、折りたたみスマホ市場に新たな選択肢をもたらすだろう。
一方、Z Flip FEは、これまでのフラッグシップモデルに比べて価格を抑えたモデルになると考えられている。Samsungの「FE(Fan Edition)」シリーズは、コストパフォーマンスの高い端末として人気があり、折りたたみスマホでもこの戦略を採用することで、より多くのユーザーにアプローチする狙いがあるのかもしれない。実際に登場するかは不明だが、これらのモデルが発表されれば、Galaxy Zシリーズの選択肢が広がることは間違いない。
Source:Android Police