Googleが発表したPixel 9aは、Tensor G4を搭載しながらも、他のPixel 9シリーズと異なり最新のExynos Modem 5400を採用していない。代わりに、Pixel 7シリーズと同じ旧世代のExynos Modem 5300を搭載しており、通信感度の悪化や発熱、バッテリー持ちへの影響が懸念される。

Pixel 9シリーズではExynos Modem 5400が標準搭載され、通信の安定性向上や衛星通信対応といった強化が図られている。これに対し、Pixel 9aはコスト維持のためか、この重要なアップグレードを見送った。実際の使用感にどのような違いが生じるのか、今後の評価が注目される。

Pixel 9aがExynos Modem 5300を採用 通信性能への影響は?

Pixel 9aは、他のPixel 9シリーズと異なり、旧世代のExynos Modem 5300を搭載している。これはPixel 7シリーズにも採用されていたモデムであり、通信感度の低下や発熱、バッテリー消費の増加といった課題が指摘されていた。Googleはこれらの問題を解決するためにExynos Modem 5400をPixel 9シリーズに導入したが、Pixel 9aには採用しなかった。

新世代のExynos Modem 5400は、通信の安定性向上に加え、3GPP Release 17規格に対応し、衛星通信も可能となる強化が施されている。また、データ通信の最大下り速度も向上し、より高速かつ安定したネットワーク環境が期待されていた。しかし、Pixel 9aはこれらの恩恵を受けられない可能性が高い。

ただし、通信性能の違いがどの程度体感できるものなのかは、実際の使用状況による部分が大きい。地域やキャリアの対応状況によっても影響は異なり、日常使用で大きな差を感じない場合も考えられる。そのため、Pixel 9aのネットワーク品質については、実際のユーザー評価が今後の焦点となる。

なぜGoogleはPixel 9aに旧世代モデムを採用したのか

GoogleがPixel 9aにExynos Modem 5300を搭載した理由の一つとして、価格維持が考えられる。Pixel 9aの価格は499ドルと、前モデルのPixel 8aと同水準に設定されている。一方で、最新のExynos Modem 5400はFOPLP(Fan-out Panel Level Packaging)という技術を採用しており、製造コストが高くなる。このコストを抑えるために、Googleは低価格モデルであるPixel 9aに旧世代モデムを搭載した可能性がある。

また、GoogleがExynos Modem 5400を採用するのは、通信性能の向上に加え、衛星通信対応などの将来的な機能拡張を見据えた戦略とも考えられる。これに対し、エントリーモデルであるPixel 9aでは、コストを優先し、必要最低限の機能に留めた可能性がある。

しかし、通信性能が端末選びの重要な要素であることを考えると、今回の選択がどのような評価を受けるかは不透明である。特に、Pixel 7シリーズで指摘されていた発熱やバッテリー持ちへの影響が再び問題視される可能性もある。Googleが価格を抑えたことで、実際の使用感にどの程度の妥協が生じるのか、ユーザーの意見が鍵を握るだろう。

Pixel 9aの通信性能は許容範囲か? 実際の使用感に注目

Pixel 9aは、他のPixel 9シリーズと比べてネットワーク性能の違いがどの程度実用性に影響するのかが注目されている。スペック上ではExynos Modem 5300と5400には明確な差があるが、それが日常使用でどこまで影響を及ぼすかは別の問題である。

例えば、都市部のように通信環境が整ったエリアでは違いを感じにくい可能性がある。一方で、通信状況が不安定な場所では、Pixel 9aの通信品質が低下しやすくなる懸念がある。また、旧世代モデムはバッテリー消費の増加が報告されているため、長時間使用するユーザーにとっては影響が大きいかもしれない。

さらに、今後のソフトウェアアップデートでどこまで通信性能が最適化されるかも重要な要素となる。ハードウェアの違いは変えられないが、Googleの最適化技術によっては、実使用において不満が少ないレベルに抑えられる可能性もある。Pixel 9aの実際の使用感がどのような評価を受けるのか、今後のレビューやフィードバックが待たれる。

Source:NotebookCheck