AMDの次世代Zen 6ベースのAPU「Medusa Point」と「Medusa Halo」は、RDNA 4 GPUコアを採用せず、現行のRDNA 3.5を搭載することが明らかになった。RDNA 4は、Radeon RX 9070シリーズなどのディスクリートGPU専用となる。
Medusa Halo APUは最大48基のコンピュートユニット(CU)と384ビットのメモリバスを備え、性能面ではRTX 5070 Tiに匹敵するとみられる。一方で、RDNA 4以降の統合GPUとして「UDNA」アーキテクチャが登場する可能性があり、Zen 6世代の統合型グラフィックス戦略に大きな変化が生じることが予想される。
この仕様変更により、AMDの次世代APUはグラフィックス性能よりもCPUコアの進化に重点を置くことが示唆されている。Zen 6の正式発表に向けて、さらなる情報が期待される。
AMDのZen 6 APUにRDNA 4が採用されない理由

AMDの次世代APU「Medusa Point」と「Medusa Halo」は、RDNA 4を採用せず、RDNA 3.5 GPUを搭載することが明らかになった。RDNA 4は、Radeon RX 9070シリーズなどのディスクリートGPU専用となる。AMDがこの方針を採る理由として、RDNA 4の設計が主に独立型GPU向けに最適化されている点が挙げられる。
APUに組み込まれるGPUは、消費電力やダイサイズの制約が大きいため、高性能なRDNA 4アーキテクチャをそのまま適用することが難しい。RDNA 3.5は、RDNA 3の改良版であり、統合型GPUとしての最適化が進んでいる。特にAPU向けのエネルギー効率やメモリ管理の面で優れており、Zen 6世代のAPUに適していると判断された可能性がある。
また、RDNA 4にはFSR 4(FidelityFX Super Resolution 4)といった最新技術が導入されるが、RDNA 3.5はこれに対応していない。RDNA 3.5採用のZen 6 APUは、従来のFSR 3を活用する設計が想定される。RDNA 4の高度な演算能力を活かすには、大容量のVRAMや広帯域のメモリが必要となるが、APUではその実装が難しいため、AMDはディスクリートGPU専用とする方針を固めたと考えられる。
Medusa Halo APUの性能と市場に与える影響
Medusa Halo APUは、最大48基のコンピュートユニット(CU)を搭載し、384ビットのメモリバスを備える。この仕様は、NVIDIAのRTX 5070 Tiに匹敵するパフォーマンスを実現するとみられる。従来のAPUは、内蔵GPUの性能がボトルネックとなることが多かったが、Medusa Haloは強化されたグラフィックス性能により、ゲーミングPCやワークステーション市場において注目される存在となる可能性がある。
特に、RDNA 3.5 GPUコアの48CU構成は、従来の統合型GPUの枠を超えた性能を持つ。これにより、エントリークラスのディスクリートGPUを不要とするケースが増える可能性がある。AMDは、APU単体でのグラフィックス処理能力を高めることで、コストパフォーマンスの向上を狙っているとみられる。
市場においては、ノートPCやコンパクトPCの分野でMedusa Haloの影響が大きくなることが予想される。従来、これらの分野ではCPU内蔵GPUの性能不足を補うため、外付けGPUが必要だった。しかし、Medusa Halo APUの登場により、消費電力と性能のバランスが取れたオールインワンソリューションとしての需要が高まることが考えられる。
Zen 6 APUとUDNAアーキテクチャへの移行
AMDはRDNA 4の次に、「UDNA」と呼ばれる新しいGPUアーキテクチャを開発しているとされる。このUDNAは、従来のRDNAアーキテクチャと異なり、統合型GPU向けに最適化された設計を持つ可能性がある。Zen 6 APUにUDNAが採用されれば、消費電力の効率化とパフォーマンスの向上が期待される。
Medusa PointやMedusa Halo APUでは、RDNA 3.5が採用されるが、将来的にはUDNAへの移行が進むとみられる。これは、統合型GPUの性能向上を図るだけでなく、AI処理やレイトレーシング性能の強化を目的としている可能性がある。現在、統合GPUのレイトレーシング性能は限られているが、UDNAではこれが改善されることが考えられる。
また、UDNAの登場によって、AMDのAPU戦略が大きく変化する可能性もある。現在のRDNA 3.5ではFSR 4のサポートがないが、UDNAではより高度なアップスケーリング技術への対応が期待される。AMDが統合型GPUの性能をさらに向上させることで、ディスクリートGPUとの境界が曖昧になり、将来的な製品ラインナップの再編につながる可能性もある。
Source:TweakTown