Windows 11の最新プレビュービルド(26120.3576)に、新たなFAQ機能が隠されていることが判明した。このFAQは、PCのハードウェア構成に関する基本情報を提供し、特にカジュアルゲーマーが自身のPC性能を理解しやすくすることを目的としている。

FAQでは、Windowsのバージョン情報、GPUの性能、VRAMやRAMの容量などが確認できる仕様となっている。例えば、「VRAMの容量が少ないとどのような影響があるか」といった情報を提供することで、ユーザーの最適な設定判断をサポートする狙いがある。

Windows 11の新FAQ機能とは 設定アプリに隠された情報

最新のWindows 11プレビュービルド(26120.3576)に、新たなFAQ機能が追加されたことがInsiderプログラム参加者によって発見された。マイクロソフトは公式には発表していないが、このFAQは設定アプリ内の「システム」タブにある「バージョン情報」ページに隠されている。ユーザーは通常の手順ではアクセスできないが、「ViVeTool」を使用することで有効化が可能だ。

このFAQでは、Windowsのバージョン情報、GPUの性能、VRAMの容量、RAMの搭載量などの基本スペックが一覧で確認できる。特にPCに詳しくないユーザーが、自身の環境を把握するための補助的な役割を果たすと考えられる。たとえば、VRAMが不足している場合にゲームや動画編集のパフォーマンスへ与える影響を説明するなど、具体的な解説も含まれている。

マイクロソフトは以前にもWindowsのパフォーマンスを視覚的に評価する仕組みを提供していた。Windows Vistaでは「Windowsエクスペリエンスインデックス(WEI)」が導入され、各ハードウェアの性能が数値化されていた。しかし、Windows 8.1以降は公式UIから削除され、現在では外部ツールを使わなければ確認できなくなっている。今回のFAQ機能がWEIの復活に繋がるのか、それとも別の方向性を持つのかは、今後の動向次第となる。

カジュアルゲーマーに向けた最適化支援 実用性と課題

今回のFAQ機能は、特にPCの最適化に詳しくないカジュアルゲーマーを意識した内容となっている。ハイエンドPCを所有するユーザーにとっては不要な情報かもしれないが、ライトユーザーにとっては、システム構成を理解するための貴重な手がかりとなる。

現在のPCゲームは高度なグラフィック処理を求められるものが多く、最低限の環境を満たしていない場合、フレームレートの低下や強制終了といった問題が発生しやすい。特にVRAMやRAMの容量不足は、パフォーマンス低下の大きな要因となる。今回のFAQは、これらの要素がゲーム体験に与える影響を明示することで、適切なアップグレードの判断を助けることが目的と考えられる。

一方で、FAQが単なる情報提供にとどまるのか、具体的なアクションを促すものなのかは不透明だ。たとえば、Windowsがシステム最適化の推奨を自動で行う仕組みが導入される可能性もあるが、現時点では明確ではない。また、上級者向けの詳細な診断機能やベンチマークツールと比較すると、FAQの情報量は限られており、あくまで初心者向けの補助的な役割にとどまる可能性が高い。

過去の試みとの比較 Windowsエクスペリエンスインデックスの教訓

Windowsのパフォーマンス評価機能は、過去にもいくつかの試みが行われてきた。その代表例がWindows Vistaから導入された「Windowsエクスペリエンスインデックス(WEI)」である。このシステムでは、CPU、RAM、GPU、ストレージなどの各ハードウェア性能を数値化し、PC全体の性能を簡単に比較できる仕組みを提供していた。

しかし、Windows 8.1以降、WEIのスコア表示機能は削除され、現在では一部のコマンドやサードパーティツールを使用しなければ確認できなくなっている。これは、マイクロソフトがWEIの実用性を十分に評価できなかったためとも考えられる。スコア化による単純な比較は、実際の使用感と必ずしも一致せず、誤解を招くこともあったからだ。

今回のFAQ機能が、WEIのようにシステムパフォーマンスを評価するものではなく、あくまで情報提供にとどまるのであれば、従来の問題を回避する形になるだろう。しかし、仮にFAQがより高度な診断機能を備えるようになれば、過去のWEIの失敗を踏まえた改善が求められる。FAQが単なる情報提供で終わるのか、それともユーザーの最適化支援へと発展するのか、今後のアップデートが注目される。

Source:TechSpot