サムスンの新型タブレット「Galaxy Tab S10 FE Plus」は、13.1インチディスプレイやS Pen標準付属といった装備で注目を集めている。対するAppleのM3搭載「iPad Air」は749ドルだが、Galaxyは649ドルと価格面で優位に立つ。
また、Galaxyは90Hzリフレッシュレートや45W急速充電、microSD対応といった実用的な機能も備え、アクセサリーの価格差も考慮すればその割安感はさらに強調される。一方で、iPad AirはM3チップの高性能やApple独自のエコシステムとの親和性が強みだ。
付属品と基本性能に差 S Pen込みのGalaxyとペン別売りのiPad

Galaxy Tab S10 FE Plusが注目を集める理由のひとつが、標準でS Penが同梱される点である。これに対し、iPad Air M3でApple Pencilを使用するには最低でも69ドルを追加で支払う必要がある。さらに、Galaxyは649ドルから、iPadは749ドルからと価格差も明確だ。
両モデルとも13インチ級の大画面だが、Galaxyは13.1インチLCDで90Hz対応、対するiPadは13インチで60Hz。HDR10は双方対応しているが、iPadはDolby Visionにも対応する。カメラは背面13MPのGalaxyに対し、iPadは12MPと若干劣るが、前面は共に12MPとなっている。
アクセサリーや表示性能を考慮すると、Galaxyはコストを抑えつつ実用性を確保した仕様といえる。一方、iPadは拡張性や付属品にやや不親切な印象を受けるが、映像品質の追求では優位に立っているようだ。使い方のスタイルによって評価が分かれる部分である。
パフォーマンスとソフトの成熟度 M3チップの実力とAndroidの可能性
iPad Air M3は最新のApple M3チップを搭載しており、処理能力に関してはタブレット市場でも突出した性能を発揮するとされている。Exynos 1580を採用したGalaxy Tab S10 FE Plusと比較した場合、単純なベンチマークスコアや重負荷アプリでの動作ではiPadに軍配が上がる可能性が高い。
ただし、Galaxyは90Hzのリフレッシュレートにより、実使用時の操作感でスムーズさを実感しやすい点がある。また、Android 15とOne UI 7の組み合わせにより、マルチウィンドウやSamsung DeXといった生産性を高める機能が充実していることも強みとなる。
OSのアップデート期間はiPadが約6年、GalaxyはAndroidアップデートが4年、セキュリティは5年と明記されており、長期利用にも配慮されている。単純なパワーではiPad、柔軟性やUIの自由度ではGalaxyという棲み分けが見て取れる構図である。
バッテリーと充電速度の違いが使い勝手に直結
モバイル用途での使用を前提にすると、バッテリー持ちや充電速度は大きな選定要素になる。Galaxy Tab S10 FE Plusは10,090mAhの大容量バッテリーを搭載し、45Wの急速充電に対応している。一方、iPad Air M3は9,705mAhで20Wまでの充電にとどまる。
この差は数値以上に体感に影響する場面が多く、特に頻繁に外出先で使用するスタイルでは、Galaxyの優位性が顕著になる。短時間での充電回復や、動画再生など電力消費が多い用途での安心感は見逃せないポイントだ。
さらに、GalaxyはmicroSDによるストレージ拡張が可能な点も、長時間利用や大容量データの扱いにおいて利便性を高める要素となっている。充電環境や可搬性を重視するユーザーにとって、Galaxyがより扱いやすい選択肢となる可能性がある。
Source:PhoneArena