Galaxy Zシリーズの新モデルに関する最新のリークが、充電速度の向上を期待していたユーザーにとって残念なニュースをもたらした。今年初めに噂されたGalaxy Z Foldの45W充電対応は実現せず、従来と同じ25Wのままであることが明らかになった。また、Galaxy Z Flip7も同様に25Wの充電速度が維持される見込みで、少なくとももう1世代は高速充電の恩恵を受けられない可能性が高い。

この情報は、中国の3C認証機関に提出されたサムスンの最新モデル「SM-F966」と「SM-F766」のデータから判明した。これらのデバイスは、従来のEP-TA800電源アダプターとともに登録されており、充電性能の変化がないことが示唆されている。さらに、Galaxy Z Fold7のバッテリー容量は4,400mAhで据え置かれると予想されている一方、Galaxy Z Flip7は前モデル比4.35%のバッテリー容量増加が見込まれる。

この発表により、サムスンの折りたたみスマートフォンにおける進化の方向性に注目が集まる。特に、競合メーカーが充電技術の強化を続ける中で、Galaxy Zシリーズの充電速度が今後どのように変化するのか、引き続き注視する必要がありそうだ。

Galaxy Z Fold7とZ Flip7の充電仕様が25W据え置きに

サムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」に関する新たなリークが、中国の3C認証機関から浮上した。型番「SM-F966」と「SM-F766」が登録され、充電仕様が最大9V/2.77A、つまり25Wのままであることが明らかになった。これは、昨年のGalaxy Z Fold5およびZ Flip5と同じ仕様であり、前世代からの変化がないことを意味している。

今年初めに報じられたGalaxy Z Foldの45W充電対応の可能性は、今回の情報によりほぼ否定された。サムスンは2025年に登場予定のGalaxy S25 PlusおよびGalaxy S25 Ultraで45W充電を採用するとみられるが、同じ高速充電がGalaxy Zシリーズには適用されないことになる。また、バッテリー容量についても、Galaxy Z Fold7は4,400mAhで据え置かれる見通しである。Galaxy Z Flip7に関しては、前モデル比4.35%のバッテリー容量増加が見込まれているが、充電速度の向上にはつながらない。

折りたたみスマートフォン市場では、他社が急速充電技術を強化する中、サムスンのアプローチは異なるものとなっている。特に、中国メーカーの多くは100Wを超える急速充電に移行しており、競争の中でGalaxy Zシリーズの充電性能が今後どのように進化するのかが注目される。

サムスンが折りたたみスマホの充電速度を向上させない理由

サムスンがGalaxy Zシリーズの充電速度を25Wに据え置いた背景には、いくつかの要因が考えられる。まず、折りたたみスマートフォンの内部設計の複雑さが関係している。ヒンジ機構やフレキシブルディスプレイを搭載するため、バッテリーの配置が従来のスマートフォンとは異なり、熱管理が難しい。そのため、発熱の原因となる高速充電の採用には慎重にならざるを得ない。

また、バッテリー寿命の観点も無視できない。急速充電は便利である反面、バッテリーの劣化を早める要因にもなる。特に折りたたみスマートフォンは長期間の使用を想定し、高価なデバイスであるため、サムスンはバッテリー寿命の維持を重視している可能性がある。さらに、25Wの充電速度でも日常使用には十分であるという判断も影響しているかもしれない。

競合メーカーが超高速充電を前面に押し出す中、サムスンは安定性や耐久性を優先する戦略を取っているようだ。しかし、ユーザーにとっては、充電速度の進化が他社と比較して遅れていることへの不満も生じるだろう。今後、サムスンがどのタイミングで充電速度を引き上げるのか、その動向が注目される。

Source:NotebookCheck