Windows 11の最新アップデート「KB5053598」により、AIアシスタント「Copilot」が一時的に完全削除される事態が発生した。Microsoftはこれをバグと位置付け、数日後に修正対応を行ったが、一部のユーザーはこの“消失”を歓迎し、SNSでは「これが機能だったらよかったのに」との声が広がった。
MicrosoftはAI機能を軸にOSの再構築を進めているが、Copilotに対する否定的な意見は根強い。動作の不安定性やOSの肥大化など、ユーザーの不満はAI統合に向けた方向性とは乖離している印象がある。
アップデートはCopilotの復帰を図ったものの、手動での再インストールが必要な場合もあり、AI機能の存在意義そのものが改めて問われる結果となった。
Copilot消失の経緯とMicrosoftの対応姿勢

2024年3月のWindows 11「KB5053598」アップデートでは、Copilotが突如アンインストールされ、タスクバーからも削除された。Microsoftはこの挙動を不具合と認識し、アップデート後にAIアシスタントが再び表示されるよう修正を行った。影響範囲はWindows 11のタスクバー上のCopilotに限定されており、Microsoft 365 Copilotなど他のAI関連サービスには問題が及んでいない。
本来このアップデートはセキュリティ強化を目的としていたが、結果としてMicrosoftの中核機能の一部が一時的に消滅するという異例の事態となった。しかも、この問題に関するMicrosoftの公式な説明は控えめなもので、サポートページ内の記載という限定的な形に留まっている。
この対応の仕方は、Copilotの位置づけに対する社内外の温度差を反映している可能性がある。AIプラットフォーム化を目指す企業戦略とは裏腹に、現場レベルではその導入が歓迎されていない実情が浮き彫りになった格好だ。
Copilotを歓迎しないユーザーの本音と背景
2023年9月に投入されたCopilotは、Windowsの次世代戦略の中核を担うAI機能と位置付けられてきた。しかし、導入当初から一部ユーザーの間では「余計な機能」「不要なバンドル」といった批判が噴出していた。今回の“誤削除”がSNS上で称賛されたことは、この否定的感情が一時的な反応ではなく、持続的な不満であることを示している。
RedditやX(旧Twitter)では、Copilotがいなくなったことを「最大のバグにして最高の機能」と捉える声が相次ぎ、MicrosoftのAI戦略に対する根深い反感が露呈した。ユーザーが真に求めているのは、動作の安定性、軽量なシステム設計、広告の削減、そして不要な変更の排除といった要素である。
AIの機能性を否定するわけではないが、現時点でのCopilotの実装が、実用性よりも戦略的意図先行で進められているとの印象は拭えない。利便性が実感できない限り、ユーザーからの支持は得られず、反発は今後も続く可能性が高い。
Source: Laptop Mag