Googleが4月に発売予定のPixel 9aにおいて、メインカメラのセンサーを48MP・1/2インチに変更したことが明らかとなった。これはPixel 8aよりもセンサーが小型化され、解像度も下がるという意外なスペックダウンだが、マクロフォーカスやSuper Res Zoomなどの機能面では進化が見られる。

また、カメラの出っ張りを抑えるための設計変更とみられ、本体厚は前モデルと同等ながら背面はよりフラットな仕上がりになる可能性がある。さらに、13MPの超広角と前面カメラは引き続き採用され、ナイトサイトやマジックエディターなどPixelシリーズならではの高度な編集機能も網羅されている。

価格は128GBモデルが499ドル、256GBモデルが599ドルとなる見込みで、手頃な価格ながら最新の撮影体験を重視する層にとって魅力的な選択肢となりそうだ。

メインカメラはスペックダウンか?それでも引き継がれる撮影体験の進化

Pixel 9aのメインカメラは48MP・1/2インチセンサーを搭載し、Pixel 8aのセンサーよりもサイズ・解像度ともに抑えられている。絞り値はf/1.7、視野角は82度で、カメラユニットの出っ張りを抑える狙いがあると見られる。この変更は、筐体の厚みを維持しつつも、背面をフラットに仕上げるというデザイン上の工夫が反映された結果と考えられる。

一方で、Pixelシリーズが得意とする画像処理アルゴリズムは健在で、今回もSuper Res Zoomによる8倍ズームやマクロフォーカスなどの高度なソフトウェア機能が盛り込まれている。これにより、ハードウェア上のスペックだけでは測れない実用性が保たれている点は見逃せない。特にマクロフォーカスは、従来の超広角ではなくメインカメラで実現されており、これまでとは異なるアプローチが試されている点が特徴だ。

実機を用いた比較検証が必要ではあるものの、スペックダウンに見える構成でも日常用途には十分な性能を維持する可能性がある。センサーの小型化が実写にどのような影響を与えるのか、実際の撮影結果に注目したい。

廉価モデルでも妥協なし 高機能を惜しみなく搭載したカメラ体験

Pixel 9aには、昨年のPixel 9シリーズと同等の撮影機能が多数搭載されている。Add Meやマジックエディター、マクロフォーカス、Night Sight、Astrophotography、Photo Unblurなど、Googleの画像処理技術が余すところなく注ぎ込まれており、ミッドレンジモデルとしては破格の機能群といえる。

特に注目すべきは、AIを活用した画像補正や編集機能で、グループショットに自分を後から追加できるAdd Meや、不自然な被写体を除去できるMagic Eraserなどは、写真を単なる記録から作品へと昇華させる力を持つ。こうしたツールは、これまで上位モデルの特権であったが、今回あえて9aに実装されたことで、価格と機能のバランスに大きな価値が生まれている。

ハードのスペックに目を奪われがちだが、Pixelシリーズの真価は撮影後の編集体験にある。日常の何気ない一枚を、特別な一枚へと仕上げられるこの一台は、ミドルクラスの常識を覆す存在となりそうだ。

Source:Android Headlines