Sonyが200MPのメインカメラをテストしていたとする情報が、中国のリーカー「Digital Chat Station」から浮上した。このセンサーはSamsung製のISOCELL HP2よりもやや大型とされ、暗所性能の向上も見込まれる。

200MPカメラは近年フラッグシップモデルで採用が広がっており、Galaxy S25 UltraやXiaomiの最新機にも搭載が予想される。SonyがXperia 1 VIIにこのセンサーを載せれば、初の超高画素モデルとなる可能性がある。

200MPセンサーの正体と期待される性能

リーカー「Digital Chat Station」がWeiboに投稿した内容によると、Sonyが年末にテストしたとされる200MPメインカメラは、Samsungの1/1.3インチISOCELL HP2よりもわずかに大きいという。この情報が事実であれば、暗所でのノイズ低減やディテールの描写において有利になる可能性がある。センサーサイズが大きければ、光の取り込み量が増し、写真全体の明るさや階調再現性に好影響をもたらすのはセンサー設計上の基本とされている。

200MPという高解像度は、単なる画素数の誇示では終わらない。たとえば撮影後のクロップ耐性が高まり、中距離ズームのような表現が可能になる。特にXperiaシリーズのように望遠性能が高く評価されているモデルであれば、200MPセンサーとの組み合わせによって画質と柔軟性を両立できる可能性がある。ただし、SonyがこのセンサーをXperia 1 VIIに採用するかどうかは明言されておらず、他社向けに供給される可能性もある。

事実としてセンサーはテスト段階であるが、実際の製品への搭載は不透明だ。現段階では、Sonyが次期Xperiaで撮影体験にどこまで革新をもたらすかは読み切れない。

Xperia復活の鍵を握る“本物のカメラ体験”

SonyのXperiaシリーズは過去に比べて存在感を失っている。2023年には国内市場でも売上が約40%減少し、世界シェアも1%未満に留まっている。その一方で、テレビやゲーム機、音響製品では技術力が高く評価されており、特にイメージセンサー分野では数多くの他社スマートフォンがSony製を採用している。このギャップを埋めるには、Sony自身が持つ技術を“自社スマホで最大限に引き出す”ことが求められている。

Xperia 1 VIはマニア層に評価されたものの、大きな市場インパクトには至っていない。もしXperia 1 VIIに200MPカメラが搭載されれば、他のフラッグシップと肩を並べるだけでなく、カメラ性能でリードする可能性もある。ただし、スペック競争だけではなく、誰もが扱いやすい撮影体験や画像処理の最適化が重要となる。200MPを搭載するだけでなく、ソフトウェアやAIとの連携によって“撮って満足できる1枚”に仕上げられるかが鍵になる。

期待されるのは数字ではなく、実際に触って感じられる進化だ。Sonyの持つ映像技術がXperiaに本格的に融合すれば、スマートフォンの撮影体験は一段階引き上げられる可能性がある。

Source:Tom’s Guide