Motorolaの新モデル「Edge 60 Fusion」が、Flipkartのティーザーを通じて徐々にその姿を現している。最大の特徴は、IP68に加えて高温高圧の水流にも耐えるIP69評価への対応が予定されている点で、スマートフォンとしては異例の高耐久性能が強調されている。

ディスプレイには、前モデルと同様に6.7インチの10ビット144Hz OLEDカーブパネルが採用される見込みで、「True colors hit different」との表現がその表示性能の高さを示唆している。

チップセットの詳細は未発表だが、「このセグメントで最高のAI体験」が提供されるとされており、今後の詳細発表に期待が集まる。

高耐久スマホの新基準となるIP69対応の意義

Motorola Edge 60 Fusionは、スマートフォンとしては稀有なIP69評価に対応予定であり、これまでのIP68を上回る防水・防塵性能を備える見込みである。IP68が最大1.5メートルの水中に30分間沈めても耐える基準であるのに対し、IP69は高温・高圧の水流にも耐えることを示しており、建設現場やアウトドア環境といった過酷な使用条件を想定している。

スマートフォンの防水性能はこれまであくまで生活防水が中心だったが、今回のような仕様が一般モデルに組み込まれることは非常に珍しい。これにより、手洗いやシャワー中の使用、濡れた手での操作だけでなく、強い水流に晒される環境でも安心感を得られる仕様となっている。

ただし、IP69はあくまで特定の試験環境下での基準であり、すべての現実的な水圧に耐えることを保証するわけではない。とはいえ、スマートフォンの信頼性を重視する層にとって、Edge 60 FusionのIP69対応は注目に値する要素といえるだろう。

カーブディスプレイと144Hz駆動がもたらす操作体験の変化

Flipkartが公開したティーザーによれば、Motorola Edge 60 Fusionは6.7インチのカーブOLEDディスプレイを搭載し、144Hzの高リフレッシュレートに対応する可能性が高い。この仕様は、従来モデルであるEdge 50 Fusionのディスプレイ性能を踏襲しており、「True colors hit different」というフレーズが映像美へのこだわりを表している。

10ビット表示に対応することで、色表現はより豊かで滑らかになり、HDRコンテンツやゲーム、映像視聴時にその恩恵を強く感じられる仕様といえる。また、カーブディスプレイによって視覚的な没入感も向上し、端末の持ちやすさにもプラスの影響を与える可能性がある。

一方で、カーブディスプレイは誤タッチやフィルムの選択肢の少なさといった懸念も残る。そのため、このデザインがユーザーにとってメリットと感じられるかは使用環境による部分が大きい。ただし高リフレッシュレートと組み合わされることで、操作全体の滑らかさと反応速度の高さは、多くの人にとって満足度の高い体験を提供し得る。

AI体験を強調するティーザーから見るチップセットへの期待

FlipkartによるMotorola Edge 60 Fusionのティーザーには、「このセグメントで最高のAI体験を提供する」という一文が添えられており、搭載されるチップセットには高度なAI処理能力が求められていることがわかる。ただし、現時点で具体的なSoCの名称やスペックについては言及されていない。

一般的に、AI体験とされるものには、カメラの自動調整、音声認識、リアルタイム翻訳、アプリ内でのレコメンド機能などが含まれ、これらはチップセットの処理性能に大きく依存する。特にAIエンジンの強化は、ユーザーが意識しない部分でも使用感を大きく左右する要素である。

まだ詳細は不明ながら、もしEdge 60 FusionがAI性能を前面に打ち出すチップセットを採用するのであれば、それは同価格帯の競合モデルと差別化を図る上で有効な武器となるだろう。Motorolaがその実装にどのような工夫を施してくるかは、続報が待たれるポイントである。

Source:GSMArena