Microsoftは、Windows 11/10向けのEdgeブラウザにおいて、三点メニューの過剰な肥大化に対処するため、項目の再配置と機能集約を行った。Edge Canaryでは、「コレクション」や「アプリ」などが「その他のツール」に統合され、視認性と操作性の向上が図られている。

設定画面でも整理が進み、従来分散していたプライバシーや外観設定が明確なセクションに再構成された。さらに、履歴を自然言語で検索できるAI機能やRAM使用量制御といった実験的機能も試験中である。

三点メニューの機能整理で生まれた本質的な使いやすさ

Microsoft Edge Canaryでは、これまで煩雑だった三点メニューの構成が見直され、「コレクション」「アプリ」「ブラウザーの基本機能」などが「その他のツール」へと集約された。視覚的な圧迫感を軽減しつつ、依然として主要機能へはワンクリックで到達可能な構成となっている。従来のように長大なリストをスクロールする必要がなくなり、コンパクトながらも機能性を損なわない設計が実現された。

この変更は一見些細に思えるが、実際の操作体験には大きな影響を与える。とくにウィンドウモードでEdgeを利用する場面では、限られた画面スペースを有効活用できる点が重要だ。今後のUI設計において、ただ機能を詰め込むのではなく、必要な機能を必要な場所に配置するという思想が定着していくことが期待される。

ブラウザの進化はスペックや速度だけでは測れない。今回のような細やかな整理こそが、日々の使用感を根本から変える鍵になっている。

設定画面の再構成がもたらす直感的な操作性

Edge Canaryでは三点メニューだけでなく、設定画面においても再構成が行われている。「プライバシー、検索、サービス」セクションでは、トラッキング防止やCookieの管理、閲覧データの消去などが一元化され、関連性の高い設定がひとまとめに整理された。外観設定も簡素化され、従来複数の項目に分かれていたテーマ選択などが1か所に集約されている。

これにより、設定内容を探す時間が短縮され、目的のオプションに素早くアクセスできるようになった。とくに設定項目が多岐にわたる現在のブラウザにおいては、情報の整理整頓が操作効率を大きく左右する。UIに迷わされず、ユーザーが本当に必要とする変更を直感的に行える構造は、日常的にブラウザを使う上で極めて重要な要素となる。

細かな改良ながら、こうした設計の刷新はストレスの少ない使用体験に直結している。シンプルな見た目の裏にある導線設計の巧みさが、今回の改善でより際立っている。

AI履歴検索とRAM管理機能の実装が示す次の進化方向

Edge Canaryでは、AIを活用した履歴検索機能のテストも進められている。アドレスバーに「@history」と入力し、自然な言葉で検索内容を記述することで、過去の閲覧履歴から関連するページをAIが抽出してくれる仕組みだ。日付やURLを思い出せなくても、記憶の片隅にあるキーワードだけで目的のページに辿り着ける可能性が広がる。

また、RAM使用量の自動制御機能も加わっており、ゲームプレイ中などリソースを多く必要とする状況では、Edgeのメモリ消費を抑えることが可能となっている。これにより、PCのパフォーマンス維持とブラウザ常駐の両立が現実味を帯びてきた。

これらの機能はいずれも試験段階にとどまっているが、ブラウザが単なる表示ツールではなく、ユーザーの思考や状況に応じて柔軟に動作する“アシスタント”的存在へと進化していく方向性を垣間見せる。今後の正式実装が期待される部分である。

Source:Windows Latest