米Micron Technologyの第2四半期決算が市場予想を上回り、EPSは1.56ドルと予想の1.43ドルを大きく上回った。売上高も前年同期比38.2%増の80億5,000万ドルに達し、時間外取引では株価が5%超上昇した。

データセンター向け売上が3倍に拡大したことが好調の背景にあり、同社は1ガンマDRAMノード導入など技術革新によって第3四半期に過去最高売上を予想。2025年度には収益性の大幅改善も視野に入れている。

AI市場の成長とともに、Micronはメモリ分野における競争優位を維持しており、年初来で株価はすでに22%超上昇している。

AIインフラ需要が生んだMicronの収益拡大と市場反応

Micron Technologyは、AI時代の記憶装置需要拡大という構造的変化を着実に業績へと転化させている。2024年第2四半期において、同社は1株当たり利益(EPS)1.56ドル、売上高80億5,000万ドルを記録し、いずれも市場予想を上回った。データセンター向け売上が前年比で3倍に急増した点が、今回の決算を押し上げた主因である。

特に注目すべきは、生成AIやクラウド演算の拡大により、DRAMおよびNANDといった高性能メモリの需要が企業全体の収益構造を変えつつある点である。Micronの主要顧客が属するデータ主導型産業では、情報処理の高速化と電力効率の両立が必須となっており、同社のメモリ製品はその条件に合致している。これにより、AIインフラへの投資が結果としてMicronの売上成長を直接後押しする構図が形成されている。

株価は時間外取引で5%超上昇し、直近5営業日では8.5%、年初来では22%を超える上昇を記録している。市場がMicronの成長ストーリーを先取りしてきたことがうかがえる一方、non-GAAPベースの粗利益率が前四半期比で低下している点には注意が必要である。製品ミックスやコスト要因の変化が収益性に与える影響を正確に見極める視座が今後の分析に求められる。

1ガンマDRAMノードとAI時代の競争優位性

Micronが次なる成長局面の柱と位置づけるのが、1ガンマDRAMノードの導入による製品性能の高度化である。この次世代ノードは、従来に比べてメモリ密度や消費電力の最適化を可能にし、AIやハイパースケール向けデータ処理における要求水準に応える技術基盤を提供する。これにより、同社は急速に進化する市場の変化に即応できる柔軟性を備えた。

Micronは、第3四半期の業績見通しにおいてEPS1.47〜1.67ドル、売上高86億〜90億ドルを掲げ、市場予想を上回るガイダンスを提示している。これは、メモリ市場の中でも高性能・高効率を求めるセグメントでの競争優位を維持していることを示す材料といえる。特にデータセンターやコンシューマー向け市場での堅調な需要見通しが、業績予測の根拠として挙げられている点は注目に値する。

CEOサンジェイ・メロートラ氏が「第3四半期は過去最高の売上となる」と述べたように、技術革新と市場展望が収益性の飛躍を支えている構図が明確である。もっとも、粗利益率の低下傾向には引き続き慎重な観察が必要であり、高性能製品群へのシフトが一時的にコスト構造に影響を及ぼす可能性も否定できない。市場が注目するのは、Micronがこの技術的アドバンテージを収益モデルにいかに確実に反映させるかという点に尽きる。

Source:Wall Street Pit