サムスンは、Android 15をベースにしたOne UI 7.0の配信開始に先駆け、アップデート対象となる旧型Galaxyフラッグシップ機種のリストを公式に発表した。配信は2025年4月7日から段階的に開始され、Galaxy S24シリーズと2024年製フォルダブル端末が初陣を切る。

対象機種はGalaxy S21シリーズ以降のスマートフォンと、Z Fold 3やTab S6 Liteを含むタブレットまで多岐にわたる。ただし、配信時期は地域やキャリアによって前後し、たとえばシンガポールでは4月14日からとされている。

配信開始は4月7日 まずはS24と最新フォルダブルから展開

サムスンは2025年4月7日より、One UI 7.0の安定版を順次配信することを明言した。初回の対象となるのはGalaxy S24シリーズおよび、Z Fold 6とZ Flip 6など2024年に登場したフォルダブル端末となっている。ただし、世界各国のデバイスが同日にアップデートを受け取るわけではなく、キャリアロックの有無や地域によっては数日から数週間の差が生じる可能性がある。サムスン・シンガポールの発表では、開始日は4月14日とされており、このような地域差は今後も見込まれる。

アップデート対象となるのはスマートフォンだけでなく、タブレットも含まれる点が注目される。具体的にはGalaxy Tab S10やTab S9 FE、Tab S6 Liteまで対象となっており、タブレットでも最新の機能に触れる機会が広がることになる。一方で、ミッドレンジ以下のモデルに関しては現時点で明確な案内がなく、今後の発表を待つ必要がある。

One UI 7.0はAndroid 15をベースにした新バージョンであり、パフォーマンスの最適化やUI改善、新機能の追加が期待される。旧型機種にも対応が広がることで、数年前の端末でも最新の操作体験が得られることが強みとなるが、その一方で、端末の処理能力や容量に応じた制限の存在にも留意が必要となるだろう。

公開された対象リストから読み解くサポート方針と機種別の注目点

サムスンが発表したOne UI 7.0の対象端末は、Galaxy S21シリーズ以降のスマートフォンと、Z Fold 3やZ Flip 3を含むフォルダブル機種、そして複数のGalaxy Tabシリーズに及ぶ。とくに注目すべきは、Z Fold 3やZ Flip 3といった3年以上前のモデルにもアップデートが提供される点であり、折りたたみ端末に対する長期的なサポート姿勢がうかがえる内容となっている。また、Galaxy Tab S6 Liteが含まれていることから、タブレット分野でも比較的古いモデルまでカバーされていることが確認できる。

このような対象リストの広さは、近年のサムスンが掲げる長期アップデート方針に沿ったものであり、ユーザーの端末買い替え周期を緩やかにする効果もあると考えられる。加えて、Galaxy S23やS22といった主力モデルは当然ながら対象となっており、複数世代にわたるユーザー層に対応した形だ。一方で、One UI 7.0の具体的な機能内容は今回の発表では明かされておらず、アップデートの内容によっては機種によって恩恵に差が出る可能性もある。

現時点で公開されたリストはあくまでフラッグシップ級に限定されており、ミッドレンジやエントリーモデルについては今後の発表次第となる。現実として、最新機能を幅広い層に届けるにはハードウェア面の制約もあるため、今後対象外となるモデルが出てくることも想定される。全体としては、現行の高性能端末に加え、過去数年の主要モデルに対する信頼性の高いサポートが印象的な内容である。

Source:Android Headlines