Samsungが展開する次期フラッグシップモデル「Galaxy S25 Edge」は、従来のPlusモデルに近い価格帯や性能を持ちながら、厚さ6.4mm・重さ162gという異例の薄型軽量設計を実現すると噂されている。しかも同じSnapdragon 8 Eliteチップを搭載し、画面サイズもほぼ同等。

一方、S25 Plusは望遠を含む3眼カメラや大容量バッテリーを強みに持つものの、価格と仕様のバランスではEdgeに競り負ける可能性がある。特に200MPカメラを搭載するとされるEdgeの登場で、Plusモデルの存在意義に疑問符が付く展開もあり得る。

4月16日発表が予測されるこの新モデルは、「薄型×プレミアム」を求める層にとって、有力な選択肢となりそうだ。

薄型ボディと高級感で際立つGalaxy S25 Edgeの設計思想

Galaxy S25 Edgeの最大の特徴は、厚さ6.4mm・重量162gという従来のフラッグシップ機では異例のスリム設計にある。Galaxy S25 Plusと比較しても約1.5mmの差があり、手に持った際の軽快さやポケットへの収まり具合に大きな違いが出る可能性がある。この軽量化には、セラミックバックの採用や内部設計の最適化が影響しているとみられ、ガラスとアルミを使用するPlusとは一線を画している。

さらに、ディスプレイにはUltraモデルと同様の極薄ベゼルが搭載されるとの情報もあり、見た目の洗練度だけでなく操作性にも恩恵をもたらすかもしれない。これらの要素が組み合わさることで、Edgeは持ちやすさと美しさを両立させた存在として注目されている。

ただし、薄型化に伴いバッテリー容量は3,900mAhと控えめで、Plusの4,900mAhと比較して駆動時間の差は避けられない。見た目と軽さを優先する層にとっては魅力的な仕様だが、1日中の使用を重視する場合には評価が分かれる余地も残る。

カメラと充電性能で見る両モデルの明確な差

Galaxy S25 Plusのカメラ構成は、50MPのメインカメラに加え、12MPの超広角と10MPの望遠を備えた三眼仕様が特徴である。これにより、3倍の光学ズームによる自然な拡大撮影が可能で、遠景を高精度に切り取る撮影スタイルに適している。一方のGalaxy S25 Edgeは、望遠レンズが省略されたデュアル構成で、200MPの高解像度メインカメラによるデジタルクロップズームで望遠機能を補う形になると見られている。

また、充電性能についてもPlusに軍配が上がる。45Wの急速充電に対応するPlusに対し、Edgeは25Wの充電速度とされており、バッテリー容量の差と相まって、長時間利用や短時間でのフルチャージには不利となる可能性がある。

このように、撮影スタイルや電源管理を重視するユーザーにとっては、Plusが有利な選択肢になりやすい。ただし、Edgeが採用する200MPセンサーの実力次第では、単純なスペック以上の実用性を発揮する可能性も残されているため、今後の実機評価に注目したい。

「中間モデル」の座を巡る存在意義の再定義

Galaxy S25 Plusは、従来シリーズにおいて標準モデルとUltraの中間に位置する存在として、性能と価格のバランスを図るポジションを担ってきた。しかし今回、新たに登場するEdgeが同程度のチップセット、近い価格帯、そして個性あるデザインで参入することで、Plusの役割が曖昧になりつつある。特に、同じSnapdragon 8 Eliteを搭載し、画面サイズもほぼ同一となれば、従来の「性能で選ぶ中間モデル」という価値は揺らぐ可能性がある。

一方で、Galaxy S25 Edgeは見た目と携帯性の訴求力に長けており、これまでのモデル構成にない新たな選択肢を提示している。これにより、薄型設計と高性能を両立するモデルを求めるニーズに応える形になる可能性がある。

現時点ではS25 Edgeの正式な発売日は未発表であり、噂される4月16日の発表を待つ必要があるものの、Edgeの存在は今後のGalaxyラインナップにおける「Plus」の意味を根本から見直す契機となるかもしれない。

Source:Tom’s Guide