ソニーのXperiaシリーズに関して、2025年もミッドレンジモデル「Xperia 10 VII」が継続される可能性が高まった。信頼性のあるティップスターによると、120Hz駆動のOLEDディスプレイを採用し、前モデルから大幅に進化する見込みである。

プロセッサも刷新される可能性があり、Snapdragon 6 Gen 4や6s Gen 3など、より新しいSoCの搭載が推測されている。Xperiaラインの縮小に不安を感じていた層にとって、これは歓迎すべき動きといえそうだ。

Xperia 10 VIが60Hz表示にとどまっていたことを考えると、リフレッシュレートの向上だけでも操作感の違いは大きく、2025年モデルは注目に値する。

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OLEDは120Hz対応へ Xperia 10 VIIが描く表示体験の進化

Xperia 10 VIIでは、前モデルの60Hzから大幅に進化した120Hz駆動のOLEDディスプレイが採用されるとされている。これにより、スクロールやアニメーションの滑らかさが向上し、SNSやブラウジング、動画再生における視認性の違いが顕著となる。Xperia 10 VIでもOLEDパネル自体は採用されていたが、リフレッシュレートが制限されていたことで、動きの多いコンテンツではやや物足りなさが残っていた。

ティップスター「spektykles」からの情報によると、今回の120Hzはタッチスキャンレートではなく表示自体のリフレッシュレートである可能性が高く、視覚体験全体に関わる強化といえる。現在では120Hz以上のディスプレイは一部のハイエンド機種で主流になりつつあり、これが中価格帯に降りてきた意義は小さくない。

ただし、バッテリー持ちや発熱への影響も気になる点ではある。120Hzは常時オンではなく、可変式の実装や手動切替が可能であるかによって使い勝手は大きく左右される。日常利用と省電力のバランスがどこまで取られているかが注目されるポイントとなる。

Snapdragon 6 Gen 4搭載か 進化が期待されるSoCの選定

Xperia 10 VIIには「新しいプロセッサ」が搭載されると報じられており、Snapdragon 6 Gen 4や6s Gen 3の採用が推測されている。前モデルXperia 10 VIでは、2022年9月発表のSnapdragon 6 Gen 1が採用されており、発売時点で既に世代遅れの印象が否めなかった。仮にGen 4が搭載されれば、CPU性能やAI処理、カメラ支援機能など、あらゆる面で体感レベルの違いが期待できる。

2024年6月にはSnapdragon 6s Gen 3が発表されており、これが採用される可能性もある。いずれにせよ、SoCの刷新はアプリ起動やゲーム性能だけでなく、通信性能や電力効率にも直結するため、ユーザーにとっての恩恵は大きい。ただし、ソニーは過去にも意外性のある選定を行ってきた経緯があり、搭載されるチップの詳細は今後の正式発表を待つ必要がある。

新世代Snapdragonの選択が、単なる数字の更新に留まらず、実使用時の快適さにどれほど寄与するかがポイントとなる。現時点では仕様の断定はできないが、プロセッサ選びがXperia 10 VIIの完成度を左右するのは間違いない。

ライン縮小の流れに抗う存在 Xperia 10 VIIが示すシリーズ継続の意味

近年のXperiaシリーズはラインアップが大幅に縮小され、特にミッドレンジモデルの継続に関しては不安の声が多かった。そんな中、Xperia 10 VIIの存在は、Sonyが依然として中価格帯にも一定の注力を続けていることを示している。Esatoフォーラムに投稿された情報では「新しいミッドレンジ」との表現が用いられており、これはXperia 10シリーズの最新機種を指していると見られる。

仮に本機が正式発表されれば、2025年はXperia 1 VIIとXperia 10 VIIという2機種体制が継続することになり、シリーズ打ち切りへの懸念はひとまず払拭される。ラインアップが絞られている分、各モデルの完成度への期待も高まるが、それだけにスペックや設計には一層のこだわりが求められる状況だ。

Xperiaブランドは、他社とは異なる縦長ディスプレイや軽量設計など独自の美学を持つ。その価値を支持してきたユーザーにとって、Xperia 10 VIIの登場は、選択肢の継続という意味で大きな安心材料となるだろう。シリーズの未来を占う試金石として、その仕上がりには注目が集まる。

Source:EsatoNotebookCheck