ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが、2024年第4四半期に新たに注目した3つの企業が明らかとなった。選ばれたのは、ビール大手のコンステレーション・ブランズ、プール製品流通のプール・コープ、そして世界的ピザチェーンのドミノ・ピザ。

急落後も高収益を維持するコンステレーションや、需要減の中でも業界首位を守るプール・コープ、そして驚異の資本利益率を誇るドミノなど、いずれも競争優位性と収益モデルに強みを持つ企業である。これらの銘柄は、市場の不透明感が続く中で長期的な視点からの投資妙味があると見られている。

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バフェットの動きは単なるトレンドではなく、企業の本質的価値に焦点を当てた投資哲学を貫いていることを改めて示す内容となっている。

割安感と収益力が交錯するコンステレーション・ブランズの現状

コンステレーション・ブランズは、米国市場で「コロナ」や「モデロ」などのメキシコビールを展開する酒類大手であり、バークシャー・ハサウェイがその株式を新たに取得した点が注目を集めている。同社は2013年のアンハイザー・ブッシュ・インベブとの提携を機に株価が急騰したが、その後の約8年間は横ばいが続いており、2024年1月の決算発表後には業績未達から大きく株価を落とした。

それにもかかわらず、同社の営業利益率は30%超と極めて高く、ブランド力の裏付けとして評価できる水準にある。現在の株価はフォワードPERが13倍、配当利回りも2.3%と、長期的な視点で見れば魅力的な条件が揃っているように映る。ただし、消費者の節約志向や関税リスクといった外的要因は今後の成長を左右する要素となる可能性がある。

この銘柄が「バフェットらしい選定」とされる背景には、短期的な業績ではなく、長期にわたるブランドの競争力と収益性に注目した姿勢があると読み取れる。日常的に触れることの少ない酒類市場でも、安定感のある収益モデルを持つ企業は注視に値する存在である。

意外性の中に確実性が光るプール・コープの存在感

プール・コープは住宅および商業施設向けにプール関連製品を流通させる企業であり、2024年にバークシャーが株式を取得したことは一部の市場関係者にとって意外だった。特に現在の米国市場は金利高騰により住宅需要が冷え込んでおり、それに連動するかたちで同社の2024年売上高は4%減、営業利益も17%のマイナスとなった。それでも業界最大手としてのポジションは揺るがず、収益性の高い事業構造を維持している。

同社のビジネスは大型設備投資を必要とせず、比較的安定したキャッシュフローを生み出せる点が特徴的である。S&P500平均を上回る1.5%の配当利回りも、長期保有を視野に入れた投資先としての安心感を支えている。現在の株価はフォワードPERで26倍と割安とは言いがたい水準ではあるが、過去の実績と市場における地位を考慮すれば妥当な評価とも考えられる。

バフェットが重視する「素晴らしい企業を妥当な価格で」という条件に照らすと、プール・コープは市場の逆風下でも堅実に利益を積み重ねる点で、非常に戦略的な投資対象といえる。価格だけにとらわれず、継続的な安定収益をどう評価するかが、選定のカギとなっているように見える。

成熟市場でも高成長を維持するドミノ・ピザの強靭なモデル

ドミノ・ピザは、2024年第3四半期から第4四半期にかけて、バークシャーによって株式保有数を128万株から238万株へと増加された。フランチャイズ型のビジネスモデルを軸に、低コスト運営と高い利益率を両立しており、過去15年間で株価は5300%ものリターンを記録している。2024年も厳しい市場環境の中で6%の小売売上増、注文数の伸びと、実需の強さを見せた。

中でも注目すべきは、昨年の資本利益率(ROCE)が90%という異例の高さを記録した点である。これは同じくバークシャーが主力投資先とするアップルをも上回る数値であり、限られた投資で最大の利益を上げる経営体質を反映している。世界90カ国に2万1000店舗を展開する同社の成長は、かつてほど爆発的ではないにしても、依然として安定的であり、EPSも年率19%のペースで伸びてきた。

株価は直近で下落しているが、フォワードPERは26倍と健全な水準にとどまっている。シンプルながら強固なブランド力と高効率な収益構造が融合したドミノ・ピザは、飲食チェーンの枠を超えて、長期投資の選択肢として強く意識される存在となっている。

Source:Watcher GuruMSNThe Motley Fool