GoogleはAndroid 16 Beta 3のアップデートで、「画面オフ時の指紋認証解除」機能をPixelスマートフォン全モデル(Pixel Foldを除く)に拡大した。この機能により、従来必要だった画面の点灯を経ずに、指紋をセンサーに当てるだけで即座にロック解除が可能となる。

この機能はもともと開発者プレビュー2でPixel 9シリーズ向けに限定的に導入されていたが、今回のベータ版でPixel 6aやPixel 7 Proなどでも動作が確認されている。設定画面から手動で有効化でき、利便性の向上が期待されるが、正式版で削除される可能性も残されている。

常時表示ディスプレイを使わずに指紋認証を有効に保ちたいユーザーにとって、本機能は待望の選択肢となりそうだ。

Pixel 6以降の全モデルに拡大された「画面オフ時の指紋認証解除」対応範囲と設定手順

Android 16 Beta 3の配信により、これまでPixel 9シリーズに限定されていた「画面オフ時の指紋認証解除」機能が、Pixel 6以降の全モデルに適用されるようになった。ただし、Pixel Foldなど一部フォルダブル端末は対象外となっており、画面内蔵指紋センサーを搭載するモデルに限られる。ユーザーは「設定 > セキュリティとプライバシー > デバイスのロック解除 > 顔&指紋認証 > 指紋認証解除」内にある専用トグルをオンにすることで、この機能を手動で有効化できる。

これにより、従来のようにロック解除のために画面を一度点灯させる必要がなくなり、指をセンサー部分に当てるだけで端末のロックを即時に解除可能となる。ベータ版ながら、Pixel 6aやPixel 7 Proといった複数の端末で動作確認も報告されており、安定性も一定水準に達しているようだ。なお、ベータ参加者でない場合は正式リリースを待つ必要があるが、現在の唯一の代替策としては「常時表示ディスプレイ(Always-on Display)」の利用が推奨される。

指紋センサーの新たな活用法がもたらす体験の変化

従来のPixel端末では、たとえ指紋センサーが高性能であっても、画面がオフの状態では機能しないという制限があった。この仕様は、セキュリティや誤作動のリスク軽減を考慮した設計とも見られていたが、日常の操作においてはやや手間が増える要因でもあった。今回のAndroid 16による仕様変更は、センサーの待機状態を拡張することで、操作のリズムに変化をもたらしている。

画面がオフでも即座に反応することで、ポケットや机上からのスムーズな起動が可能となり、端末との距離感がより近く感じられるようになる。ただし、センサーが常時反応するようになることへのバッテリー消費や誤検出リスクなども懸念されるため、利用には状況に応じた使い分けが求められる。現時点でこの機能はデフォルトでオフ設定となっており、必要に応じて有効化する仕様となっている点も、バランスの取れた配慮と言えるだろう。

今後の正式版での維持は不確定 活用のタイミングは慎重に

Android 16の正式リリース前の段階ではあるが、この「画面オフ時の指紋認証解除」機能が恒久的に残るかどうかはまだ定かではない。Googleは過去にもベータ版で一部機能を試験的に導入し、最終版で削除した事例がある。今回の機能も現時点では安定動作しているように見えるが、セキュリティやハードウェア負荷との兼ね合い次第では、今後の調整や廃止の可能性も排除できない。

そのため、この機能に依存した使い方を前提にするには時期尚早とも言える。特にセキュリティ面や電力管理の仕様が正式版でどう変わるかによって、実用性が左右される可能性がある。ベータ版を積極的に試すユーザーであれば、今のうちに操作感や精度、利便性を検証しておく価値はあるが、そうでない場合は正式配信後の評価を待ってから導入を検討するのが無難だろう。今後の動向には引き続き注意が必要である。

Source:Android Authority