Nothingの最新モデル「Phone 3a Pro」は、販売価格459ドルながらも、光るGlyphライトや透明背面など印象的な外観に加え、50MP望遠カメラやSnapdragon 7s Gen 3チップを搭載し、驚くほど高い完成度を誇る。
EssentialキーによるAI機能「Essential Space」は、実用性を重視した設計で、過剰なAI演出とは一線を画している。120HzのAMOLEDディスプレイや50W急速充電などのスペックも充実し、特に写真や通知管理にこだわる人にとっては価格以上の価値を感じられる構成だ。
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実用性とデザインを両立させたNothing Phone 3a Proの進化点

Nothing Phone 3a Proは、前モデルからの確かな進化を遂げたスマートフォンである。6.77インチのAMOLEDディスプレイは120Hzの高リフレッシュレートと3000ニトのピーク輝度を誇り、屋外での視認性や動画視聴時の滑らかさにおいて上位機種にも劣らない体験を提供する。さらに背面は従来のプラスチックからガラス素材に変更され、より高級感のある仕上がりとなった。
最大の特徴とも言えるGlyphインターフェースは通知管理に特化しており、特定の連絡先からの通知だけを光で知らせるよう設定できるなど、実用性と個性を両立。Essentialキーを用いた「Essential Space」は、AIによる情報整理やスクリーンショットの自動処理など、日常利用に役立つスマートな機能を備えている。
このような独自機能が盛り込まれているにもかかわらず、価格は459ドルと抑えられており、特にデザイン性と機能性を重視する層にとっては、日常に楽しさと利便性を加える存在になり得る。派手さを求めすぎず、それでいて実用性は確保したいというニーズに対し、的確に応えている印象だ。
価格を超えたカメラ性能とAI機能のバランス
Nothing Phone 3a Proは、50MPの望遠ペリスコープカメラを搭載し、3倍光学ズームに対応することで中価格帯スマートフォンでは異例の撮影力を実現している。低照度環境ではややディテールが失われる場面もあるが、Galaxy S25 UltraやXiaomi 15 Ultraといった高価格帯モデルと比較しても一定の存在感を示す出力を見せたという評価は無視できない。
また、Essential SpaceによるAI機能は、情報の整理や音声付きメモなどに焦点を当てており、派手な機能ではないが現実的で使い勝手が良い。Google Pixelのスクリーンショット機能に似た構成だが、操作の簡便さや実用性の点で一部上回る面もある。Eメールの要約やテキスト自動生成といった一般的なAI機能をあえて省いている点は、過度なAI依存を避け、スマートフォンの本来の役割を重視した設計と言える。
フラッグシップ機ではスペック競争によりAI機能が過剰になりがちだが、Nothing Phone 3a Proはそのバランス感覚に優れ、必要な場面で的確にサポートしてくれる設計となっている。価格を抑えつつも撮影性能と日常的な使いやすさを両立する姿勢は、シンプルな体験を求める層に強く響く内容だ。