OnePlusの次期スマートフォン「13T」に関するリーク情報により、主要スペックが続々と判明してきた。Snapdragon 8 Eliteチップ、80W急速充電、6000mAhバッテリーを搭載しつつ、6.3インチのフラットOLEDディスプレイを採用する。

モデル番号は「PKX110」で、中国の認証機関に登録済み。カメラは縦並びのデュアル構成となる可能性が高く、光学式指紋認証も搭載。小型志向のスマートフォンに高性能を求める層にとって、注目の1台となりそうだ。

発売時期は4月下旬から5月とされ、中国市場を皮切りに登場する見通し。デザイン面ではRedmi Turbo 4に酷似しているとも報じられており、他社との共通点や差別化も今後の焦点となる。

Snapdragon 8 Eliteと6000mAhバッテリーが実現する“持ち歩けるハイエンド”

OnePlus 13Tに搭載されるSnapdragon 8 Eliteは、最新世代のフラッグシップ向けSoCとされ、処理性能と電力効率の両立が図られている。高負荷アプリやゲームにおいても快適なレスポンスを期待できる仕様で、これにより13Tは日常用途にとどまらない高性能機としての立ち位置を明確にしている。また、6000mAhというスマートフォンとしては破格の大容量バッテリーを備えており、80Wの有線急速充電にも対応。出先での長時間使用にも強く、モバイルバッテリーに依存する場面を大きく減らせる構成だ。

ただし、性能とバッテリー容量の両立は発熱や重量面に影響を及ぼす可能性がある。冷却性能や筐体設計に工夫が施されているかどうかは今後の詳細発表を待つ必要があるが、処理性能を落とさずに1日中使える機種を求める層にとっては、有力な選択肢となりそうだ。

6.3インチで“コンパクト”を名乗る意味とその狙い

OnePlus 13Tは6.3インチの1.5K解像度OLEDディスプレイを搭載している。現代のスマートフォン市場では6.3インチは標準的なサイズに分類されるが、本機は“コンパクト・フラッグシップ”という位置付けで紹介されている。この背景には、ベゼルの狭さや筐体の縦横比といったデザイン要素が関係していると考えられる。実際、情報源では2017年のPixel 2(5インチ)と比較して、物理的なサイズ差がほとんどない点が指摘されている。

この“見かけ以上に小さい”設計は、片手操作にこだわるユーザーや、大型端末に疲れた層に刺さる可能性がある。一方で、ディスプレイサイズが大きければ当然ながら視認性や操作性の向上にもつながる。視覚的な快適さと物理的な取り回しのバランスを求める使い方に対して、OnePlus 13Tは一定の解を示しているのかもしれない。

カメラ構成と指紋認証 見た目と操作性の両立は

OnePlus 13Tのカメラはデュアル構成で、現時点では縦に並ぶレイアウトの可能性が高いとされている。縦配置のカメラは近年のスマートフォンデザインで主流になりつつあり、レンズ間の光軸を揃えやすいことや、端末の中央寄りにセンサーを配置できる点でメリットがある。背面のビジュアルに与える印象もスマートで、端末全体のバランスを意識した設計と見ることもできる。

また、光学式の指紋認証センサーが採用される点も注目に値する。従来の物理ボタン式や側面型に比べ、画面内に収まることで端末の一体感が高まると同時に、誤認識率の低減やセキュリティ性能の向上が期待される。スペック表だけでは見えにくい“使い勝手”にまで配慮されている可能性があり、外見と操作性の両立を目指す姿勢がうかがえる構成である。

Source:NotebookCheck