Vivoが中国市場でのY300シリーズ強化に向けて、3月31日に新モデル「Y300 Pro+」を発表する見込みである。Snapdragon 7s Gen 3や12GB RAMに加え、7,300mAhの大容量バッテリーを搭載するとされており、90W急速充電への対応も期待されている。
さらに、湾曲AMOLEDディスプレイやOIS付き50MPデュアルカメラ、Android 15の搭載など、上位モデルに匹敵する仕様がリークされている。カラーバリエーションはブラック、ピンク、ブルーの3色が確認されている。
また、同等スペックを持つiQOOブランドのZ10が4月11日に登場予定であり、Y300 Pro+のリブランド機である可能性も指摘されている。
Snapdragon 7s Gen 3と12GB RAMが示す高性能仕様の真価

Vivo Y300 Pro+には、最新のSnapdragon 7s Gen 3チップセットと12GBの物理RAM、さらに12GBの仮想RAMが組み合わされていることが明らかとなっている。これは、従来のミッドレンジモデルでは見られなかった処理性能へのこだわりを感じさせる構成であり、マルチタスクや高負荷アプリの同時使用にも十分対応できる可能性が高い。加えて、内部ストレージは512GBと大容量で、写真・動画・ゲームデータの保存にも余裕がある仕様となっている。
さらに注目すべきは、Android 15が搭載されている点だ。最新OSにより、セキュリティ強化や新機能への早期対応が期待され、長期的な使用においても安心感がある。中国の3C認証を通過したことで、製品としての信頼性も一定水準に達していると見てよい。Geekbench上でのスコアも含めて、全体的にスペック重視の設計であることは明白であり、日常使いからゲームプレイまで幅広い利用シーンを想定して設計されたモデルであると考えられる。
7,300mAhバッテリーと90W充電がもたらす使い勝手の変化
Y300 Pro+の最大の注目ポイントのひとつが、7,300mAhという超大容量バッテリーである。一般的なスマートフォンの多くが5,000mAh前後である中、この容量は異例ともいえる数字であり、充電頻度の少なさに直結する。日常の中で1日2回以上の充電を必要とする場面が減り、外出時でもバッテリー残量を気にせず使用できる場面が増えるだろう。
さらに、90Wの高速充電対応と見られている点も見逃せない。バッテリー容量が大きくなればなるほど充電時間も長くなりがちだが、この高出力充電により、わずかな時間での充電が可能になる可能性がある。特に、長時間の移動や出張が多いユーザーにとっては、短時間でのフルチャージが実用性を大きく高めるだろう。なお、この仕様はVivoの別ブランドであるiQOO Z10にも共通しており、ユーザーのニーズを汲んだバッテリーパフォーマンスが今後のスタンダードとなる可能性も感じられる。
曲面ディスプレイとカラバリがもたらすデザイン面での訴求力
Vivo Y300 Pro+には、四辺湾曲のAMOLEDディスプレイが採用される見込みである。このデザインは近年フラッグシップモデルで多く採用されており、見た目の洗練さに加え、持ちやすさや視認性の高さにも貢献する。端末を横持ちする動画視聴やゲーム時において、画面の端までコンテンツが広がる感覚は没入感を高める要素のひとつだ。
さらに、背面には丸型のカメラモジュールが搭載され、カラーバリエーションとしてブラック、ピンク、ブルーの3色が用意されている。このラインナップは、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイルにマッチしやすく、個々の好みに合わせて選択できる自由度がある。見た目における差別化が難しくなっている近年のスマートフォン市場において、デザイン面での印象は購入判断に影響する要素となり得る。外観と性能のバランスを重視する層にとって、Y300 Pro+は魅力ある選択肢になりそうだ。
Source:Gizmochina