OnePlusが2025年第2四半期に中国市場へ投入予定とされる新型スマートフォン「OnePlus 13T」が、中国の3C認証機関においてPKX110の型番で登録された。信頼性の高い情報源Digital Chat Stationによれば、この端末は次世代ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載する見込みで、同チップ搭載機としては最も安価な価格帯になる可能性が指摘されている。

80Wの急速充電や6000mAhの大容量バッテリー、OIS対応の5000万画素×2のデュアルカメラ構成、6.31インチの1.5K LTPO OLEDディスプレイなど、フラッグシップ並みの仕様が噂されており、ミッドフレームに金属素材を使用した高級感あるデザインも注目を集めている。

現時点で詳細なスペックの全容は明かされていないが、Ace 5VおよびAce 5Sと並び、OnePlusの次期主力ラインナップの一角を担う存在として、その動向に関心が集まっている。

Snapdragon 8 Elite搭載の意義と13Tにおける位置づけ

OnePlus 13Tは、Oppo製として3C認証を取得したPKX110型番のデバイスとされ、次世代SoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載すると報じられている。Digital Chat Stationによると、同モデルはコンパクトな筐体ながらこのハイエンドチップを内蔵し、これまでのシリーズ構成とは一線を画す性能志向の設計となる見通しである。

このSnapdragon 8 Eliteは、従来のSnapdragon 8 Gen 3と比べてもCPU・GPUともに処理能力が高められているとされ、高負荷アプリやゲーミング用途において優位性を持つ構成であることがうかがえる。

特筆すべきは、こうしたハイパフォーマンスSoCを搭載しながら、価格帯は約3099元(約430ドル)以下に設定される可能性が示唆されている点にある。これは、同価格帯の端末として最安級に位置するRealme GT 7 Pro Arching Editionを下回る戦略的な価格設定となる可能性を意味し、高性能×低価格という市場アプローチが垣間見える。

これによりOnePlusは、価格に敏感な層を狙いつつ、性能重視のユーザーをも巻き込む二面展開を図っていると考えられる。

プレミアムデザインと実用機能の融合に見る端末設計思想

OnePlus 13Tは、6.31インチの1.5K解像度LTPO OLEDディスプレイと120Hzのリフレッシュレートに対応する可能性が指摘されている。この仕様は、視認性と電力効率の両立を図る設計であり、常時表示機能や滑らかな操作性を実現する要素として注目される。また、短焦点型の画面内指紋認証センサーが導入される見通しで、ロック解除時のスピードと精度の向上が期待される点も実用性を高める要因となる。

本体構造においては、金属製のミッドフレームとガラス背面という素材選定から、手触りや剛性への配慮が読み取れる。カメラ部には円形モジュールを採用し、OIS(光学式手ブレ補正)付き5000万画素センサーを主軸としたデュアルカメラが組み込まれる見込みで、2倍光学ズームに対応する望遠機能も搭載されるとされている。

性能・機能だけでなく、意匠性と質感にも一定の投資がなされている点は、ミッドレンジからハイエンドへと軸足を移しつつあるOnePlusの設計思想の変化を象徴している。

バッテリー性能と充電技術が示唆する市場競争への布石

3C認証リストに記された情報から、OnePlus 13Tは80Wの急速充電に対応すると見られている。併せて、リーク情報では6000mAhという大容量バッテリーの採用が示唆されており、この組み合わせはスマートフォンの稼働時間と利便性の両立に向けた明確な意図を感じさせる。多くの端末が5000mAh前後のバッテリーに留まる中で、この容量は長時間利用を前提とした設計判断と考えられる。

加えて、ワイヤレス充電対応の可能性も浮上しており、13Tがモバイル環境における柔軟な電力運用を追求していることがうかがえる。

バッテリー周りの仕様強化は、ゲーミングや動画視聴など継続的な高負荷運用を想定したユーザー層にとって有用であり、単なる性能勝負ではなく、使用体験全体を包括的に設計している印象を与える。高性能と省電力、さらに充電速度のバランスをどう取るかは、今後のプレミアムモデルにおける差別化の鍵となり得る。

Source:TechnoSports Media Group