OpenAIは、ChatGPT Plusユーザーに対して「Deep Researchレポート」および「GPT-4.5」利用の残数をリアルタイムで表示する新機能を導入した。入力欄上に表示されるポップアップやマウスホバーによる可視化により、制限状況の把握が容易になった。
ChatGPT Plusでは月10件の「Deep Research」利用枠が設けられており、Proプランの12分の1にとどまる。GPT-4.5の使用回数については明確な上限は示されていないが、チャットセッション単位での制約があると見られる。
これらの制限可視化は、ユーザーの利便性を高めると同時に、月額200ドルのProプランへのアップグレードを促す設計とされる。今後も新機能の展開や利用動向の変化が注目される。
ChatGPT PlusとProにおける機能格差と利用制限の実態

OpenAIが提供するChatGPTの有料プランは、「Plus(月額20ドル)」と「Pro(月額200ドル)」に分かれており、両者の間には明確な機能差が設けられている。とりわけ注目されるのが「Deep Researchレポート」と「GPT-4.5」の利用制限である。
Plusユーザーは月10件のレポート作成に制限されており、これはProユーザーが享受する上限なしのアクセスに比べて大きなハンディキャップといえる。また、GPT-4.5の利用回数もPlusでは明示されていないものの、1回ごとの応答ではなく「チャットセッション単位」で制限されているとの見方が強まっている。
さらに、これらの制限は2025年3月現在、ChatGPTのインターフェース上で可視化されるようになった。たとえば、入力欄の上部に残数を表示するポップアップが出現し、加えて、Deep Researchボタンにマウスを重ねることで残りのレポート数とリセット日を即座に確認できるようになった。このUIの改善により、ユーザーは自らの利用状況を即座に把握し、プラン選択の判断材料を得やすくなった。
一方で、Proユーザーにはこうした表示があっても「上限」に達する心配が基本的にないため、通知の意味合いは異なる。制限の見える化は、Plus利用者にとっての利便性向上であると同時に、Proへの移行を促すマーケティング戦略の一端として機能している面も否定できない。
利用制限の可視化が示す戦略的UI設計とその波紋
OpenAIが今月新たに導入した利用制限の可視化機能は、単なるユーザー体験の向上策という枠を超えた戦略的な意図を含んでいる。ChatGPT Plus利用者が「Deep Research」や「GPT-4.5」を使う際に、残りの利用回数を明示的に表示する仕組みは、サービスの透明性を高める一方で、利用者に“上限がある”ことを強く印象づける構造となっている。この視覚的圧力は、より自由度の高いProプランへの関心を高める効果を持つ。
また、可視化された情報のうち「GPT-4.5」の利用制限については、単なる応答回数ではなく、セッション単位での制限がかかっているとされる点も重要である。これは、利用者がチャットをどのように開始・継続するかの設計にまで影響を及ぼす。裏を返せば、利用頻度の高いユーザーにとっては制限の重みが実感されやすく、Plusでは対応しきれない局面も増えてくる可能性がある。
OpenAIがこれらの機能をUI上で可視化したのは今月が初めてであり、4月以降さらなる改良が加えられる可能性もあると見られている。現時点での施策は、従来の“使ってみないと分からない”という不透明さを解消する一方で、「制限を実感させる」ことで収益性の高いProへの移行を下支えする構造と捉えることもできる。こうした設計思想は、今後の生成AIサービス全体の料金体系やユーザー誘導設計にも影響を与える可能性がある。
Source:BGR