Googleの次期フラッグシップ「Pixel 10」が2025年後半に登場すると予想されるなか、注目は完全自社設計とされる新型チップ「Tensor G5」の搭載に集まっている。これまでSamsungベースだった構成からTSMC製の3nmプロセスに移行する可能性が報じられ、性能と電力効率の両面での大幅な向上が期待される。
さらに、Imagination TechnologiesのGPUや40%の処理能力向上をうたうTPUも搭載されるとされ、AI処理やカメラ機能の進化が見込まれる。また、Android 16による新機能として、動画編集支援やAI画像生成、パーソナライズアシスタント「Pixel Sense」の導入なども噂されており、日常操作の変革も予感させる内容だ。
価格やデザインには大きな変更がなさそうだが、中核を担うチップとソフトウェアが刷新されれば、Pixel 10はシリーズ最大級の転換点となるかもしれない。
Tensor G5チップがもたらす性能と電力効率の進化

Pixel 10に搭載が噂される「Tensor G5」は、Googleが初めて完全自社設計したSoCとされ、TSMC製の3nmプロセスを採用するとの報道が出ている。これまでのTensorシリーズはSamsungベースだったため、ハードウェア面での最適化には限界があったが、今回は設計段階からGoogle主導で構築されることで、処理能力とバッテリー効率の両立が実現される可能性が高まっている。さらに、Tensor G5にはImagination Technologiesによる高性能GPUや、処理性能が最大40%向上するとされる新型TPUも搭載されると見られており、特にAI関連機能において従来機種を大きく上回るポテンシャルがある。
事実として判明しているのは、G5がPixel 10の目玉技術のひとつとして注目されていることと、その開発プロセスにおいてSamsungではなくTSMCが関与している可能性がある点だ。ただし、一部では「G5はTSMC製のG4にすぎない」との見方もあり、新規性の度合いについては慎重な見方も根強い。また、3nmプロセスに移行することが事実であれば、発熱や消費電力の改善に寄与するはずだが、実装段階での最適化が不足すれば期待通りの結果とならないリスクもある。現時点では、Tensor G5がどこまで本当に進化しているかを見極めるには、今後の実機評価を待つ必要があるだろう。
Android 16とAI機能の融合が変えるスマートフォン体験
Pixel 10はAndroid 16を搭載して登場する見込みであり、OS側の新機能も大きな注目点となっている。具体的には、起動時間を短縮する「パフォーマンスモード」や、音声での動画編集を可能にする「Speak-to-Tweak」、AIによる画像生成機能「Sketch-to-Image」風のツール、さらにはHDR対応の4K 60fps動画撮影などが報じられている。また、「Pixel Sense」という名称で新たなAIアシスタントの搭載も噂されており、利用者の操作傾向に応じたインターフェースや機能提案を行うことで、より直感的かつ効率的な操作が期待される。
ここでポイントとなるのは、こうしたAI機能の多くがクラウド依存ではなく、端末内で処理される可能性がある点だ。Tensor G5と新TPUの組み合わせが処理能力を底上げすれば、これまで時間がかかった画像処理や音声変換も、オフラインでスムーズに完結する場面が増えるかもしれない。とはいえ、AIによるパーソナライズが本当に使いやすさにつながるかどうかは未知数であり、過剰な提案や精度不足がストレス要因となる懸念もある。また、Speak-to-Tweakのような機能は英語圏中心の最適化が進む傾向があるため、日本語環境でどこまで自然な操作が可能となるかも今後の焦点になるだろう。
Source:Tom’s Guide