暗号資産市場に6億4400万ドル(約964億円)の資金が流入した2025年3月第3週、XRPとSolanaが際立った存在感を示した。XRPには671万ドル、Solanaには644万ドルが流入し、両銘柄の上昇はそれぞれ規制緩和とETFへの期待が背景にある。
一方、Ethereumは4週連続で資金を失い、今回の流出額は8600万ドルに達した。これにより他のアルトコインにも資金流出の波が広がり、市場全体に影を落としている。しかしBitcoinの資金流入は単週で7億2400万ドルと1月以来の最大規模となり、特に米国からの資金が大きく、IBITなどのETFが寄与した。Ethereumの苦戦とは対照的に、投資家心理は一部の銘柄に集中し始めている。
米国発の資金流入がBitcoinを牽引 ETFが形成する新たな投資潮流

2025年3月第3週、デジタル資産市場は5週間ぶりに資金流入へと転じ、その中心にあったのがBitcoinである。単週で7億2400万ドルが流入し、そのうち6億3200万ドルは米国からの資金だった。特にBlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)の存在感が際立ち、同信託が市場の回復を支えた格好だ。SECによるスポット型Bitcoin ETFの承認が後押しとなり、規制の変化が資金のダイナミズムを生んでいる。
こうした動きは、米国投資家が先物型から現物型へと関心を移しつつあることを示唆している。Grayscaleによる訴訟がSECの再考を促し、市場操作に対する警戒感の緩和も相まって、投資家心理は大きく変化した。従来、デジタル資産市場はボラティリティの高さが障壁とされてきたが、ETFの登場により透明性と信頼性が一定程度担保され始めている。ETFの拡充は今後の市場拡大における起点となり得る。
一方で、資金流入の大部分が特定の銘柄や地域に偏っている点には留意すべきである。スイスやドイツなど欧州からの流入も確認されたが、規模は米国に比べて限定的であり、香港に至っては120万ドルにとどまった。これにより、地政学的・制度的な要因が資金の流れに与える影響が今後も市場を揺さぶる可能性は否定できない。
XRPとSolanaに集まる期待感 規制とETFが与える市場インパクト
XRPには671万ドル、Solanaには644万ドルの資金が流入し、アルトコインの中で群を抜く成績を収めた。その背景には、XRPを取り巻く法的環境の変化と、Solanaの金融商品化への期待がある。米証券取引委員会(SEC)がRipple Labsに対する訴訟を取り下げたことで、XRPを巡る不透明感が払拭され、投資家の信認が回復した。これは規制リスクの低減が直接的に資金流入へ結びつくことを象徴する事例といえる。
一方で、Solanaについては米国で初の先物型Solana ETFに対する期待が高まっている。ETF市場への参入は、将来的な現物ETFへの道筋を示すものとされ、投資家は成長余地のあるプロジェクトに先回りして資金を投じる傾向を強めている。現時点でSolanaはEthereumの後塵を拝しているが、その軽量かつ高速なネットワーク設計が評価されれば、中長期的には競争地図を塗り替える可能性も残されている。
もっとも、これらの流入は市場全体の健全性を保証するものではない。Ethereumが8600万ドルの資金を失い、4週連続の流出となった影響で、SuiやPolkadot、Tronといった他のアルトコインにも軒並み流出が生じている。これは特定銘柄への資金集中が生むリスクであり、投資家の選好が一部銘柄に極端に偏る状況が続けば、流動性の歪みが新たな市場不安を引き起こしかねない。
Source:CoinMarketCap