Netflixは、HDR10+フォーマットの導入を正式発表し、Apple TV+やDisney+と同様に動的HDR対応のストリーミングサービスとして新たな段階に入った。HDR10+は、フレーム単位で画質を最適化する動的メタデータ機能を備え、従来のHDR10よりも色彩表現とコントラストの精度で優れる。

この新規格は、オープンでロイヤリティフリーという特性からDolby Visionに対する実用的な選択肢として注目されており、Samsung製スマートテレビなど既存機器への対応も進んでいる。Netflixはまずプレミアムプラン(月額24.99ドル)加入者向けに提供を開始し、今後はカタログ拡充と技術強化により全HDRタイトルへの適用を目指す。

AV1コーデックとの連携も進展しており、AV1-HDR10+は既にNetflixの全視聴時間の半数を占める水準に達している。映像品質と配信効率の両立を追求する動きは、今後のストリーミング競争の焦点となる可能性がある。

NetflixがHDR10+を採用 視聴体験の高度化とフォーマット選択の拡張へ

Netflixは、動的HDR技術であるHDR10+の採用を開始し、従来のHDR10およびDolby Visionと並ぶ新たな映像フォーマットとして提供する体制を整えた。HDR10+は、シーンごとに輝度や色調の最適化を可能とするメタデータ処理を行うことで、従来型よりも豊かな映像表現を実現する。

ロイヤリティフリーという特性を持つ点で、Dolby Visionとの差別化も明確であり、コンテンツ制作側にとっても柔軟性の高い技術選択肢となる。Netflixではプレミアムプラン(月額24.99ドル)加入者に限定してHDR10+対応コンテンツの提供を開始し、まずは新作と一部の人気作品への導入から展開を図る。

すでにApple TV+やDisney+といった競合サービスがHDR10+をサポートしている中、Netflixの合流は業界全体におけるフォーマットの普及を後押しする契機と位置づけられる。視聴機器としても、Samsungをはじめとする主要ブランドのテレビがHDR10+に対応しているため、消費者側のハードルも低い。

今後、HDR10+が既存のDolby Visionに代わる主流技術となるかは未確定ながら、コスト面・普及性・技術力のバランスから一定の需要拡大が見込まれる。Netflixの動きは、視聴体験の質的向上とともに、ストリーミング業界における技術競争の新たな局面を予感させるものである。

AV1とHDR10+の連携強化 配信効率と画質の最適解を探る動き

Netflixは、AV1ビデオコーデックにHDR10+の統合を進めることで、映像品質と配信効率の両立に向けた技術的最適化を図っている。AV1は従来のH.264やHEVCと比較して圧縮効率が高く、帯域幅の削減と画質維持を両立できる点で注目を集めてきた。このAV1にHDR10+の動的メタデータ処理を組み合わせることで、高精細な4K映像をより安定かつ効率的に提供できる環境が整いつつある。

現時点でNetflixにおけるAV1-HDR10+ストリームは、全視聴時間の50%を占める規模に達しており、今年末までには全HDRタイトルへの展開を目指すとされる。AV1はもともとオープンソースでロイヤリティフリーの設計であるため、HDR10+との親和性が高く、商業的・技術的な利点が両立しやすい点が特徴である。

これにより、コンテンツプロバイダーにとっても導入障壁が低く、広範なタイトルでの採用が現実的な選択肢となる。AV1-HDR10+の普及は、ネットワーク環境の多様化が進む中で、安定した品質を保ちつつユーザー体験を損なわない配信手法として価値を高めていくと見られる。

Netflixによるこの連携強化は、配信技術の標準化に向けた重要な一手として、他社の対応を促す可能性も内包している。

Source:Neowin