Appleが2025年後半に発表予定のiPhone 17で、ついに標準モデルにもProMotionディスプレイが搭載される可能性が浮上した。これはBloombergのMark Gurman氏がニュースレター「Power On」で示唆したもので、従来はProおよびPro Maxモデルに限定されていた120Hzリフレッシュレートが、ベースモデルにも拡大される見通しとなっている。

多くのAndroid端末がすでに普及価格帯で採用している中、Appleの対応は後手に回っていた感が否めないが、この仕様変更により、Proシリーズに手を出しづらかった層にも高性能なディスプレイ体験が開かれることになる。ただし、新たなモデル名として「iPhone 17 Air」や「Ultra」導入の噂もあり、従来のラインナップ構成からの変化にも注目が集まっている。

ベースモデルにもついに120Hz ProMotion搭載の背景にある技術的・市場的変化

これまでProMotionはiPhone ProとPro Max専用の機能として位置づけられ、ベースモデルとPlusモデルでは60Hzディスプレイが採用されていた。しかし、BloombergのMark Gurman氏によれば、Appleは2025年秋に発表されるiPhone 17の標準モデルにProMotionを導入する見込みである。120Hzリフレッシュレートは表示の滑らかさやスクロールの応答性を大きく向上させる技術であり、ゲーミングや映像視聴において体感の差が顕著である。

Androidではすでにエントリーモデルを含め、120Hz以上の表示性能を持つ端末が一般的になっている中、Appleのこの動きは「ようやく」という印象を与える。これまでハイエンドモデルに機能を囲い込むことで差別化を図ってきたAppleが、標準モデルにも高性能技術を広げることで、Proシリーズとの価格的ギャップを埋める狙いがある可能性も考えられる。ただし、ProMotionの導入が実現するにしても、すべての表示環境で120Hzが維持されるとは限らず、バッテリー効率とのトレードオフがどのように最適化されるかが鍵となるだろう。

iPhone 17 AirやUltraの登場予想 ラインナップ再編で浮かぶ薄型化と新デザインの方向性

iPhone 17シリーズでは、従来の「Plus」モデルが廃止され、「iPhone 17 Air」と呼ばれる新モデルに置き換わる可能性が指摘されている。さらに、最上位機種であるPro Maxが「Ultra」に改称されるとの情報もある。iPhone 17 Airは「これまでで最も薄いiPhone」とされ、Appleが内部コンポーネントの設計を見直すことで実現を目指しているという。筐体の薄型化は単なる美観の追求ではなく、将来的な折りたたみ式iPhoneへの橋渡し的役割を担う可能性もある。

iPhone 17 Airが試験的な製品ポジションを持つとするならば、ユーザーにとってはこれまでにない触感や操作性が得られる反面、バッテリー持ちや放熱性といった基本性能の部分で課題が出ることも想定される。Appleは2026年に折りたたみiPhoneの投入を計画しているとされ、このAirというモデルは、そこへ向けた構造設計の前哨戦と見ることもできる。物理的な変化がUIや使用感にもどのように影響するかは、今後の発表や実機での検証を待つ必要がある。

Source:Android Headlines