Samsungが次期OS「One UI 7」に搭載予定のNow Barで、複数のサードパーティアプリを対応させる計画に取り組んでいるとの報道が浮上した。Kakao TやNaver Sports、さらにYouTubeやYouTube Musicといった人気アプリの名前も候補として挙がっており、対応が実現すれば操作性や利便性の向上が期待される。
今回の動きは、Galaxy S25シリーズの目玉機能であるNow Barに、より多くのアプリを統合することで体験の一貫性を追求するものとみられる。また、Good Lock経由でのカスタマイズ機能追加の噂もあり、ユーザーによる外観調整やアニメーション変更が可能になる可能性も指摘されている。
Kakao TやYouTubeが対応候補に 拡張されるNow Barのアプリ連携

Samsungが次期OS「One UI 7」で導入予定のNow Barに、Kakao TやNaver Sports、YouTube、YouTube Musicといった複数のアプリを対応させる計画があると報じられている。Kakao Tは韓国で日常的に利用される交通系アプリで、タクシーの配車、ドライバー予約、電動スクーターの利用などを一括管理できる。このようなリアルタイム性と位置情報を活用するアプリがNow Barに統合されれば、移動に関する情報取得がよりスムーズになる可能性がある。
一方、Naver Sportsの導入は、スポーツ関連情報の手軽なチェックを想定しており、今月初めにアップデートされたGoogle Sportsのような使い方が期待されている。ユーザーがフォローしているチームの試合スコアを即座に確認できる点は、通知機能と組み合わせて高い実用性が見込まれる。YouTubeおよびYouTube Musicの対応に関しては、まだインストールされていないという記述があるものの、名前が挙がっていること自体が一定の方向性を示している。
アプリ連携の対象や対応時期については明言されていないが、SamsungがNow Barを“通知とアクションの統合ハブ”として位置づけている可能性があると考えれば、今後も日常的に使用されるアプリから順に統合が進んでいくと見られる。拡張性が高まれば高まるほど、Galaxy端末でのアプリ間連携体験が変わってくるだろう。
Good Lockとの連携で進化するカスタマイズ機能の可能性
3月中旬に報じられた情報によれば、SamsungはNow Barに対しGood Lock経由でのカスタマイズ機能導入を検討しているという。これにより、色の変更、サイズ調整、アニメーションの切り替えといったユーザーごとの細かな調整が可能になるとされている。Good LockはすでにOne UIの柔軟性を引き出す存在として知られており、Now Barとの統合は視認性や操作性の向上に寄与するだろう。
カスタマイズ性が拡張されれば、通知や情報表示だけでなく、自身の利用シーンに最適化されたアクションパネルとしての役割も担えるようになる。たとえば、頻繁に使うアプリの状態変化を色やアニメーションで視覚的に伝えることで、より直感的な操作が可能となる。見た目の変化は操作体験に直結する部分だけに、これまでの無機質な通知バーとは一線を画す展開となる。
ただし、こうしたカスタマイズがどこまで可能になるかは現段階で不明であり、実際の機能提供には段階的な調整が行われる可能性もある。とはいえ、SamsungがOne UI 7でNow Barに一層の個別最適化を加えようとしている姿勢は明確であり、操作系UIに対する注目度はますます高まりそうだ。
情報ハブとしての役割を強めるNow Barの今後
One UI 7におけるNow Barは、従来の通知表示機能を超え、クロスアプリアクションを実現する統合インターフェースとして注目されている。最新のGalaxy S25シリーズにも搭載されており、Samsungがこのバーを単なる情報表示領域ではなく、日常操作の起点として再定義しようとしていることがうかがえる。特にGoogle Sportsのアップデートにより、スポーツスコアの即時確認やチームのフォロー機能が追加されたことで、アクティブな情報取得手段としての立ち位置が明確になった。
このような変化は、スマートフォンを使う時間の短縮や効率化に直結する要素でもある。複数アプリを立ち上げずに必要な情報が手に入るなら、日々の操作は確実に軽くなる。通知とアクションのシームレスな融合によって、スマートフォンとの接触時間そのものの質も変化するだろう。
ただし現時点では、すべてのサードパーティアプリが対象となるわけではなく、候補に挙がっているものも一部に留まっている。今後、どこまで対応アプリが広がるかがポイントとなる。Samsungがどのような基準でアプリを選定し、どのような順序で対応を進めるのか、その動き次第でNow Barの実用性は大きく左右されることになる。
Source:Android Central