マイクロストラテジー(MSTR)は、波動理論に基づく複雑な修正フェーズ「W-X-Y波」を経て、チャネル抵抗線を突破した。このテクニカル指標により、株価は現在「第5波」の上昇局面に入った可能性があるとされる。400ドルを明確に超えれば強気転換の確度がさらに高まる。

一方、ブラックロックのビットコインETF「IBIT」も同様にチャネル上抜けを示しており、51ドルのブレイクが確認されれば第5波進行中との見方が強まる。両銘柄の動きは、BTCUSD(ビットコイン)にも上昇の波及が及ぶ可能性を示唆する。

市場はこの波動パターンの進行に注視しており、テクニカル分析に基づく判断が短期的な投資戦略を左右する局面を迎えている。

マイクロストラテジーが突破した第4波の構造と技術的背景

マイクロストラテジー(MSTR)は、エリオット波動理論における「W-X-Y」の複雑な修正パターン、いわゆる第4波の構造を経て、明確なチャネル抵抗線の突破を果たした。これは、同銘柄が長期調整局面を終え、次の推進波へ移行しつつあることを示唆する。特に、400ドルを明確に超える場面が確認されれば、市場のセンチメントはさらに強気へと傾く可能性がある。

この動きは、単なる株価変動にとどまらず、同社が保有するビットコインとの高い相関性を踏まえると、暗号資産市場全体への波及にも注目が集まる。MSTRがテック株としての評価とデジタル資産関連株としての特性を併せ持つ点は、他のナスダック上場企業とは異なる戦略的位置づけを可能にしている。今回のチャネルブレイクは、そうした企業戦略の結果としても解釈され得る。

仮に今後、400ドルを安定的に上回る価格帯を形成すれば、テクニカル投資家のエントリーポイントとして明確な合図となる可能性がある。ただし、依然としてボラティリティの高さには留意が必要であり、第5波の進行が完了するまでの過程で短期的な揺り戻しが生じる局面も想定される。

ブラックロックETF「IBIT」の構造変化とビットコインへの連動性

BlackRockが運用するビットコイン現物ETF「IBIT」も、チャネル抵抗線を突破しつつある構造を見せている。これは、波動理論における「abc修正波」のうちc波がすでに完了したことを示唆するものであり、次の上昇波である第5波に移行している可能性がある。特に、51ドルの水準を明確に上抜ければ、強気転換のテクニカルシグナルとして注目される。

ETFという金融商品の特性上、個別株よりも広範な市場の資金動向を反映しやすく、IBITの動きは機関投資家の姿勢を映し出すバロメーターともなり得る。実際、ブラックロックのブランドと運用力は市場における安心感を支えており、ETFの構造変化は単なるチャート上の現象にとどまらない意味を持つ。

このETFとビットコイン(BTCUSD)の高い相関性により、IBITの第5波進行はビットコイン価格の追随を促す可能性がある。だが、テクニカルな整合性が保たれるには、出来高やトレンド継続性などの裏付けが不可欠であり、単純な価格上昇だけで強気転換と断定するには慎重な判断が求められる。

ビットコインとMSTR・IBITの連動性が示す市場の変容

MSTRとIBITのチャート構造がともに第5波進行を示唆する中、両者に共通するのはビットコインとの強い連動性である。これは単なる偶然ではなく、資産クラス間の相関が高まるという市場構造の変化を反映している。特に、MSTRのようにビットコインを大量保有する企業が株式市場で評価される事例は、デジタル資産の金融資本市場への組み込みが進行している証左といえる。

一方、IBITはETFという金融スキームを通じて、従来の機関投資家による暗号資産投資への参入障壁を取り払った。これにより、BTCUSDとETF価格の動きはほぼ連動し、今後のビットコイン市場の方向性を示す先行指標としての役割を帯び始めている。ただし、このような構造的連動は、相場の過熱時には逆にリスク増幅装置ともなり得る。

市場が今注視しているのは、これらの連動性がテクニカルなパターンをどこまで正確に反映するかである。特に、仮想通貨に対する規制環境や金利政策の影響が加わる中で、MSTRおよびIBITの動向がそのままビットコインの進路を示すとは限らないという認識は必要である。

Source: Barchart