マイクロソフトは、Xbox向けの新機能「ゲームハブ」をテスト中であり、2025年3月25日からインサイダープログラムの「アルファ・スキップ・アヘッド」リング参加者に強制適用を開始した。
ゲームハブは、DLC情報、フレンドのプレイ状況、キャプチャ、イベントなどを一画面に統合する機能で、ゲーム選択時に自動的に表示される。起動時間の遅延に対する懸念もある一方、ユーザー側で従来通りの即時起動への設定変更も可能とされる。
この試験運用により、今後の正式実装に向けたユーザーフィードバックの収集と機能改善が進められる見込みである。
選ばれたインサイダー向けに段階的提供 ゲーム体験を可視化する試み

Xboxが展開を開始した「ゲームハブ」は、アルファ・スキップ・アヘッドリングのインサイダーユーザーを対象に2025年3月25日から強制的に適用されている。
ゲームを起動する前に、関連情報を網羅的に表示する統合型インターフェースが表示され、プレイヤーは統計情報、フレンドのプレイ状況、イベント、DLCの配信状況などを一目で確認できる。初期設定では、ハブの表示後にゲームが即時起動されるため、従来と同等の操作感が保たれているとされる。
この仕様により、コンテンツの周辺情報にアクセスしやすくなる一方、実際のプレイに至る導線が変化することで、ユーザーによっては違和感を抱く可能性がある。操作感や処理速度への影響は慎重に見極める必要があるが、DLCやイベント告知への接触機会を増やす設計思想は、コンテンツ消費の活性化を意図していると解釈できる。
今後、他のリングや一般ユーザーへ展開されるかどうかは、この先行導入からのフィードバックによって左右されることになる。
起動時間への影響とUX評価 カスタマイズ性が鍵となるか
「ゲームハブ」は利便性を追求する機能として設計されているが、その導入によって起動時間が伸びる可能性も懸念材料となる。
Xboxチームは、プレイヤーが設定変更によって従来の即時起動方式へ切り替える手段を残しており、「マイゲーム&アプリ」内の設定メニューから、ゲーム選択時にハブを経由せず起動させることが可能と明言している。こうした柔軟な設計は、プレイスタイルの多様化を見据えたものといえる。
起動のわずかな遅延でも快適性を損なうと感じる層にとって、標準でハブが挿入されることは負担となり得る。逆に、定期的にゲーム内イベントやDLCを追いかけるユーザーにとっては、必要な情報を取りこぼさずに把握できる導線として機能する。
プレイヤーがハブの表示を「待たされている」と感じるか、「便利な確認画面」と捉えるかは、その実装速度やUI設計の洗練度に大きく左右される。現時点ではテスト段階であり、正式版においてUXがどう最適化されるかが注目される。
Source:Windows Central