AMDが2026年に投入予定の次世代APU「Gorgon Point」の詳細が明らかとなった。Ryzen AI 9はZen 5アーキテクチャを採用し、12コア24スレッド、最大5.2GHzの動作周波数、36MBのL3キャッシュ、16基のRDNA 3.5 GPUユニットを搭載する構成で、55TOPS超のAI演算性能を備える。
同シリーズではRyzen AI 7も展開され、8コア16スレッドおよび8基のGPUユニットを搭載。両バリアントともXDNA 2ベースのNPUを内蔵し、現行のStrix Point世代よりも処理性能を引き上げた仕様となっている。
さらに、Zen 6ベースの次世代APU「Medusa Point」や「Medusa Halo」も控えており、48基のGPUを搭載する最上位モデルはRTX 5070 Tiに匹敵する性能を持つとされている。
Gorgon PointがもたらすAI処理能力の飛躍と構成の詳細

2026年に登場予定のAMD「Gorgon Point」APUは、AI処理性能を重視した構成が際立つ。最上位のRyzen AI 9は、Zen 5アーキテクチャを採用し、12コア24スレッドに加え、最大5.2GHzのクロック周波数と36MBのL3キャッシュを搭載する。GPUには16基のRDNA 3.5ユニットを採用しており、現行のStrix Pointと同一構成ながら、AI処理においては55TOPSを超える性能を実現する点で大きく異なる。
また、Ryzen AI 7は8コア16スレッド構成で、RDNA 3.5のGPUユニットは8基となる。両バリアントともに、XDNA 2ベースのNPUを内蔵しており、従来のStrix Point世代における50TOPSを上回る処理能力を確保している。これにより、ローカルAI処理の高度化が可能となり、クラウド依存を軽減する形での応用が広がる可能性がある。
この構成は、業務用端末や生成AIを活用するPC市場の需要に対応する設計とみられ、特にオンデバイスAIの処理効率において、エッジコンピューティング分野における存在感を高める布石となる。Gorgon Pointは、汎用処理とAI処理を高度に統合する次世代プラットフォームとして、AMDのAI戦略の要と位置付けられるだろう。
Zen 6世代「Medusa Point」が示唆するハイエンドAPUの進化と競争軸の変化
Gorgon Pointの後継として想定されている「Medusa Point」および「Medusa Halo」は、Zen 6アーキテクチャを採用し、コア数とGPUユニット数の両面で飛躍的な進化を示唆している。
12コア24スレッドで最大32基のRDNA 3.X GPUユニットを搭載する見込みのMedusa Pointに対し、Medusa Haloでは24コア48スレッドおよび48基のGPUユニットが搭載されるとされており、デスクトップ向けグラフィックカードであるRTX 5070 Tiに匹敵する性能が期待されている。
この構成が事実であれば、従来のディスクリートGPUに依存しない高性能環境が、統合型APUにより実現する可能性が浮上する。特にグラフィック性能の大幅な向上により、ゲームやクリエイティブ用途のみならず、シミュレーションや大規模言語モデルのローカル推論といった重負荷タスクにも対応しうる点は注目に値する。
今後は、電力効率や発熱管理といった要素が課題となるが、AMDがStrix Haloで見せた大規模チップ設計の知見が投入されるとみられる。ハイエンドAPUがデスクトップ向けGPU市場に対する代替選択肢となることで、PCプラットフォームにおける性能競争の軸は従来と異なる様相を呈していくことになるだろう。
Source:TweakTown