Nvidiaの次世代モバイルGPU「GeForce RTX 5090」が、非公式ながら初のゲームベンチマーク結果を通じてその性能を明らかにした。YouTuberのDave2DがRazer Blade 16に搭載された同GPUで実施した複数タイトルの検証では、「ホグワーツ・レガシー」でRTX 4090比69%の性能向上、「Black Myth: Wukong」でも33%の差が確認された。
24 GBのGDDR7メモリと新アーキテクチャ「Blackwell」を備えるこのGPUは、従来モデルからのスペック強化に加え、Nvidiaのソフトウェア最適化も寄与している可能性がある。一方で、電力供給や冷却性能に大きく依存する設計ゆえ、真価を発揮するにはハードウェア側の調整も不可欠とみられる。
正式な市販開始は未定だが、GDCやCESでの技術披露を経て、次世代モバイルゲーミングの主役として注目度が一気に高まりつつある。
Razer Blade 16とRTX 5090が示す実行性能の飛躍

今回明らかになった初期ベンチマークでは、Razer Blade 16に搭載されたGeForce RTX 5090が、複数の最新ゲームにおいてRTX 4090を大きく上回る結果を示した。
特に「ホグワーツ・レガシー」ではウルトラ設定かつレイトレーシング有効の状態で69%の性能向上が観測され、「Black Myth: Wukong」でも33%の向上が記録された。これは単なるフレームレートの向上にとどまらず、レイトレーシングやAI処理における実行能力の向上も示唆している。
この性能差の背景には、Blackwellアーキテクチャの内部刷新に加え、VRAM容量の増加がある。RTX 5090は24 GBのGDDR7メモリを採用し、帯域幅と処理効率の両面でAda Lovelace世代から飛躍を遂げている。また、DLSSの進化やNvidia独自の技術最適化も、実効性能に大きな寄与を果たしている可能性がある。従来モデルとの比較で、単純なスペック以上の体感差を生む設計思想が読み取れる。
もっとも、これらの結果は特定の構成および電力条件下で得られたものであり、すべてのRTX 5090搭載ノートPCが同様の性能を発揮するとは限らない。スロットリングや筐体の冷却性能によっては、本来の実力が制限される場面も出てくるだろう。
GPU設計と電力供給の関係が与える実用面での影響
RTX 5090は極めて高性能なGPUであるが、その真価を引き出すには電力供給と熱設計の両面で高い水準が求められる。今回のテスト機であるRazer Blade 16は、NvidiaのフラッグシップGPUに対応できる電力設計を備えていると見られるが、同様の条件を他のノートPCが再現できるかは定かではない。事実、過去のGeekbenchスコアではスロットリングの影響で振るわなかった事例も確認されている。
このことから、今後市販されるRTX 5090搭載モデルの多くは、最大パフォーマンスを発揮できる条件を保証できるわけではなく、製品ごとの設計差が明確な性能差となって表れる可能性がある。とりわけ、薄型・軽量化を重視するモデルでは放熱面の制約が強く、長時間の高負荷運用において安定性が問われる場面も想定される。
性能ベンチマークの数値のみをもって導入可否を判断するのは危うく、搭載製品の冷却能力や電源設計に対する理解が不可欠となる。GPU単体の優位性が、市場において即座にそのままの形で享受されるとは限らないという点に、十分な注意が必要である。
Source:NotebookCheck