モトローラは、次期スマートフォン「Edge 60 Fusion」を4月2日にインドで正式発表すると明かし、詳細な仕様も公開した。本機は、MediaTekの新型チップ「Dimensity 7400」をインドで初めて搭載する端末であり、1.5K全曲面ディスプレイやAI機能との融合が特長となっている。
視認性に優れるPantone認証の6.7インチスクリーンやCorning製Gorilla Glass 7iによる保護、さらに68W急速充電と5,500mAhバッテリーを備え、堅牢性ではMIL-810H、IP68/IP69認証も取得。Android 15を標準搭載し、3年のOSアップデートと4年のセキュリティ保証も約束されている。
次世代AI機能とDimensity 7400の融合がもたらす操作体験の進化

Motorola Edge 60 Fusionが搭載するMediaTek Dimensity 7400は、同シリーズとしてはインド初となる採用であり、AI処理に特化した機能群との連携が注目されている。AIフォトエンハンスメントや適応型手ブレ補正、「Catch Me Up」といった自動最適化機能は、特に日常の撮影やSNS共有を重視するユーザーにとって利便性が高い設計だといえる。また、Googleの「サークルで検索」や「AIマジック消しゴム」など最新のAI機能も活用可能であり、Android 15との相乗効果も期待されている。
実行性能に関しても、最大12GBのRAM構成に加え、256GBのストレージが標準装備されている点は、動画編集やゲームプレイなどメモリを多用する用途において安心材料となる。実際の使用感は発売後の検証を待つ必要があるが、AIを活用した日常最適化と中上級者向けのマルチタスク処理が両立する構成であることは明らかだ。こうした組み合わせが、普段使いからクリエイティブ用途までを柔軟にカバーする端末としての可能性を広げている。
Pantone認証のディスプレイと耐久設計が映像体験と信頼性を両立
Edge 60 Fusionは、6.7インチの1.5K全曲面ディスプレイを採用しており、Pantone認証を受けた「True Colour」表示と最大4,500ニトの高輝度性能が特長だ。100% DCI-P3の色域に対応し、色再現性において他機種と差別化を図っている。さらに、Corning Gorilla Glass 7iによる強化ガラスとSGS認証のアイケア性能も備え、日差しの強い屋外でも視認性と目の快適性を両立させている点は注目に値する。
加えて、IP68・IP69・MIL-STD-810Hという3つの耐久基準に準拠している点も特筆すべきポイントである。特にこの価格帯のスマートフォンで軍用規格までカバーする設計は稀であり、落下や水没への耐性を重視するユーザーにとっては魅力が大きい。映像美と信頼性という一見両立が難しい要素を高水準でまとめ上げていることが、本機を“堅牢かつ没入型”というユニークな立ち位置に押し上げているといえる。
Sony LYT-700Cカメラと4K自撮りで撮影体験を底上げ
カメラ構成においても、Edge 60 Fusionはクラス以上のスペックを提示している。メインには50MPのSony製LYT-700Cセンサーを搭載し、色再現に定評のあるPantone認証との相乗効果で、自然な色合いとシャープな描写を両立している。また、13MPの超広角レンズとマクロ撮影対応のサブカメラにより、多彩な構図での撮影が可能となっており、日常風景から旅先の絶景、料理撮影まで対応範囲が広い。
加えて、32MPの高解像度インカメラは4K動画の録画にも対応しており、ビデオ通話やSNS用の自撮りにおいても映像クオリティに妥協がない。これは、オンラインでの表現力が問われる今の時代において、単なる“カメラ付きスマホ”以上の存在価値を示している。スマートフォンのカメラ機能に高い期待を寄せる層にとって、本機の撮影環境は、確かな手応えを提供する構成といえるだろう。
Source:Android Headlines